読書猫 "言葉と歩く日記" 2026年3月13日

読書猫
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2026年3月13日
言葉と歩く日記
言葉と歩く日記
多和田葉子
(本文抜粋) ”何をするのにもわたしは言語を羅針盤にして進む方向を決める。言語の中には、わたし個人の脳味噌の中よりもたくさんの知恵が保存されている。“ ”友達がくだらない用で電話してきたりすると、仕事を中断しなければならないのでとても嬉しいと思う。つまり、仕事にとって重要なのは、仕事を邪魔してくれる要素だということになる。“ ”文章を物質として見る。単語一つ一つを物として観察する。単語は自分の心が外に溢れ出したものだと考えるのは思い込みで、単語はわたしの生まれる前から存在し、独自の歴史を持ち、わたしが死んでも全く悲しまずに、存在し続けるだろう。“ ”理解できない言語に耳をすます時、言語はメッセージを伝える使い走りであることをやめる。言語そのものについて考えるまれなチャンスである。“ ”毎日湧き上がってくる数々の疑問、数々の優れた書物との対話、旅で出逢った人々の言葉、街角で目にした光景、言葉にまつわる出来事や出来事としての言葉、友人、家族、作家仲間、過去の作家たちの亡霊。いろいろな声を入れることのできる日記という形式に感謝したい。“
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