
K野
@knocano
2026年3月21日
うたかたの娘
綿原芹
読み終わった
借りてきた
感想
並外れて美しい女性と不気味な人魚伝説にまつわる、視点の違う四つの連作集。
一本目を読んだ時は美しさで惑わせる者、惑わされる者。どちらも身勝手で正直居心地の悪い話かな…と思っていたけれど二本目、三本目としっかりホラーみが強まって面白くなってきたところでの四本目で明かされる全体図…というか中心となる女性の思いにズンと打たれた。
ルッキズムを突き詰めたらむしろそこでの差別化は無くなるかもしれないけれど、そうなっても結局違う優劣が生まれるのだろうという諦観とも解放ともとれる思いにハッとしたり…。
個人的に桜木紫乃の「谷から来た女」を読んだ時の感覚に近い読後感だった。今年次作が出るらしいのでまた読んでみたい。
昨年の横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作なので巻末に選考委員の講評が載っているのも興味深かった



