
化皮
@bakenokawa813
2026年3月22日

儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)
米澤穂信
読み終わった
ちらっと中を見て、書き出しのまるで『人間椅子』(江戸川乱歩)のような美しくて上品な敬語の文体に惹かれて購入しておいた本。すっごくよかった……。
それぞれ浮世離れしたとんでもないお金持ちのお屋敷で起こる、外に漏れようもない事件が五篇、「同じ世界の話」くらいの繋がりになっている短編集。ネタバレになってはいけないのであまり詳しくは書きようもないけど、情報を小出しにして読者が気づくタイミングをある程度コントロールしていて、「だんだん意味がわかってきて確信した瞬間の気持ちよさとぞわぞわ感」にはたいへんなものがあった。最後まで読むと「おや?ということはあの短編のあの人物は……?」と戻って読み返したくなる。寝る前に読むと睡眠時間を想定より削ることになるし、ぞわぞわして眠れなくなるので、なるべく昼間に読むのがいいかもしれない。
