
鷲津
@Washizu_m
2026年3月22日
音楽は自由にする
坂本龍一
わたしの本棚
僕が教授を知ったのは中学生の頃。ラジオ英会話講座を聴くふりをして、音楽番組を聴きかじっていたら、突然その曲が耳に届いた…「千のナイフ」。教授のファーストアルバムの1曲目
当時ギターを弾き始めた頃で、フォークミュージックにどっぷりだった僕は稲妻の衝撃の如く、曲の途中からカセットテープに録音したその曲を何度も何度も繰り返し聴いた。その後発売されたレコードも親に小遣いを前借りして買って、それこそ溝が擦り切れるほど聴いた。多分持ってるレコードの中で1番聴いたのがこのアルバムじゃないかなぁ(そのすぐ後にYMOのファーストアルバムも出たので、それは年玉を前借りすることになるんだけど)
思想的には教授に感化されることは一度もなかったけど、こと音楽的に関してだけは僕は教授に計り知れないほどの影響を受けている。洗練された音階、だけどどこかノスタルジーを感じる…今も自分が好む曲の基準は変わってない気がする
東風、ビハインド・ザ・マスク、戦メリ、ラストエンペラー、シェルタリング・スカイ…教授が遺した曲はこれからもずっと消えることがない
音楽を聴きはじめた多感な時期に教授に出会えたことは、とてもラッキーだと思う。そしてYMOのテクノサウンドが世界を席巻する様をリアルタイムで見ることが出来たことも
『あとがき』に書かれた文章が心に残る。これは教授に限らず程度の差はあれ、誰もが当てはまる言葉、そんな気がする
『ぼくはほんとうにラッキーかつ豊かな時間を過ごしてきたと思う。それを授けてくれたのは、まずは親であり、親の親でもあり、叔父や叔母でもあり、また出会ってきた師や友達であり、仕事を通して出会ったたくさんの人たち、そしてなんの因果か、ぼくの家族となってくれた者たちやパートナーだ。それらの人々が57年間、ぼくに与えてくれたエネルギーの総量は、ぼくの想像力をはるかに超えている。
(中略)
同時に、自分はなぜこの時代の、この日本と呼ばれる土地に生まれたのか、そこになんらかの意味があるのか、ないのか、単なる偶然なのか。子どものころからそんな問いが頭をかけめぐることがあるが、もちろん明確な答えに出くわしたことはない。死ぬまでこんなことを問うのか、それとも死ぬ前にはそんな問いさえ消えていってしまうのか。』

