山羊子 "彼女たちの場合は 上" 2026年3月22日

山羊子
山羊子
@yagiko_kari
2026年3月22日
彼女たちの場合は 上
アメリカ生活が長く屈託のない礼那と、英語は得意でなくてガードの固い逸佳がアメリカを旅する話。日米に住むそれぞれの両親も出てくるし、日本とアメリカの文化や価値観が混ざっているような気になる。 未成年の女の子二人の旅と聞いて、はじめに想像してしまう危険にやっぱり陥ることもあって、とても悲しいしムカつく。良い出会いと悪い出会いは似たような顔で現れるから、読んでいても見分けがつかない。ちゃんと警戒してと怒りたくなる気持ちと、あなた達はそのままでいてと祈るような気持ち。男は本当にクソ、とだけ思えたらいいのに。 クリスと逸佳の間にある、決して恋愛ではないという安心感みたいなものはなに? 私の中には無い感情で興味深い。下巻で裏切られないといい。 下巻、読みたいのだけどしんどさもある。綺麗なものだけ見ていてほしいし、見たいと思ってしまうのは甘いのか。綺麗な景色と素敵な人たち、それだけを見ていてほしいのに、悪意や面倒からは逃れられない。 子供の頃に読んでいたら、今の私が嫌悪感を覚えてる場面は飛ばすか、そこまででもなかったかもしれない。とにかく旅にワクワクしていたかも。もうそうは思えないんだという失望だけにならないのは、礼那の両親や逸佳の父親を描いている場面があるからかな。
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