
素潜り旬
@smog_lee_shun
2026年3月22日

読み終わった
《ある一日、私は絵の具、紙、筆を持って中目黒の仮寓へ行った。代々木上原のお宅は、改築中なので、夏以来親類のこの家で、西脇先生は暮されているのだった。日本画の筆を使われ、私の目の前で、三人の女神が裸で踊っている絵を描かれた。それはまさに、私の詩にふさわしいエロチックな風情があった。
《夏の宴》――西脇先生はこれは〈えん〉かね、それとも〈うたげ)かねと言われた。私は自然に〈うたげ〉ですと答えた。〈えん〉が良いよと断定された。だからこの詩集は〈なつ のえん〉ということになる。さて、私はこの詩集上枠を契機に、当分の間、詩作をやめ休息に入るつもりだ。今、この文章を書いている居間に、記念に頂いた三人の女神の水彩画が額に入り、懸かっている。》
詩集『夏の宴』のこと。うたげかと思っていた!