
ノエタロス
@Di_Noel02
2026年3月22日
車輪の下で
ヘルマン・ヘッセ,
松永美穂
読み終わった
ハンスを追い詰め、彼の人生を壊してきた勉強、受験、規則、孤立。
じわじわ、ゆっくりと、確実に精神が蝕まれていく描写と、しかしときに訪れるほんの少しの喜び(自然との触れ合いとか、友人と心を通わせたこととか)との対比に、ますます胸を締め付けられる。
ハイルナーとの別れは特に辛かった。
同じ学校で厳しい教育を受けながらも、ハイルナーは大人たちに抗い、逃亡し、自由を得た。
ある種清々しい退学だったが、一方のハンスは刃向かうことなく、静かに落ちぶれていく。
情熱的で野心的で、不屈の精神を持つ友人と引き離されたことが、ハンスの心から熱を奪い取ってしまったように思う。
あとはもうとにかくラストの衝撃が強すぎて、こっちまで目がぐるぐるっとした……。