舳野 "ちょんまげ手まり歌" 2026年3月22日

舳野
@henomohe
2026年3月22日
ちょんまげ手まり歌
時代小説の皮をかぶったファンタジーホラー、もしくは対象である子供たちに向けた独裁国家、全体主義がどういうものなのかをその時代を知る作者からの忠告でもある。 やさしい蕃、やさしい若者、やさしい娘、という言葉は発表当時の子供たちは理解できなかっただろう。 皆のためにやさしい指導者のために尽くす立派な人間こそ目指すべき国民のあり方である。 独裁者たちは、いさましく、力強く、あたかも親であるかのように国民達をひとつの方向に導く。考えずただ独裁者の手足として生きることこそ、おまえたちの幸いなのだと。 絆やチームなんとかというある意味ほっこりした言葉に酔わせてそれからはぐれたものを潰す。 この小説の書いてあることは本当だ。太宰の書いた開戦時の日、日本は皆きらきらして立派な国民であることに前向きに酔っ払っていた。 残念ながら児童書のたなからはこの本は消えてしまった。中央公論社が大人のためにこの本を復刊させたけれど間に合ってほしい。
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