
森々
@mori_hkz
2026年3月23日
ブラフマンの埋葬
小川洋子
読み終わった
田舎の風景が美しく、不思議生物ブラフマンとのひと時が目に浮かぶような臨場感と瑞々しさがある。
僕と彫刻師との会話が好きで、僕がオリーブを喉に詰めらせた場面が特に好き。
風景も綺麗で木の幹の穴を唇と表現するところが綺麗だと思った。
雑貨屋の娘がこの作品の不安定材料になっていると思っていて、雑貨屋の娘を優先したからブラフマンが死んだのではないか。ブラフマンとはそれだけ立場上繊細な存在だったのでは。ブラフマンは主人公にとって明らかに大切な存在で、それを仄かな恋情によって失った。気持ちの気まぐれが起こした最悪の事態であり、両方いっぺんも手に入れることはできない暗喩?(そもそも娘には想う相手がいるから手に入れることはできないので両方失ったともいえる)
最後にレース編みの老婆が悼んでくれていて良かった。



