okura_h
@okura_h
2026年3月23日

短くて恐ろしいフィルの時代 (河出文庫)
ジョージ・ソーンダーズ
読み終わった
P106.L12 かくしてラリーとメルヴィンとレオンと親友隊の二人と補佐官たちは一列に並び、顔をそむけ、目をつぶったまま〈全面同意書〉にサインした。
P109.L4「犬、自身の尻をチラ見しつつ茂みに放尿!」
P135.L2 「民族が一つまるまる解体されようかという時に、呑気にグルメなコーヒーなどを飲んでいていいのかと、みずからに問うております。確かに楽シミは欲しい、それはむろんそうです、しかしこのことが何らかの決着を見るまでは心から楽シムことはできないだろうと、国民はかんじているのです」
P146.L4 こんどこそは、互いに慈しみあうのだよ。忘れるな。お前たちは一人ひとりが幸せにならねばならぬ。それが私の願いだ。お前たち一人ひとりが恐怖から自由でなければならぬ。それが私の願いだ。お前たちは自分がじゅうぶんに善ではないのではないかと内心ひそかに恐れている。だが、お前たちは善なのだ。信じておくれ。お前たちは善なのだよ。
P149.L4 今でもその場所にフィルはいる。
P157.L2 何より恐ろしいのは、その独裁政権がある日突然生まれたのではなく、人々の無関心と無為によってじわじわと形成されていき、気づいたときにはもう手遅れだったという、そのリアルさだ。

