さわら
@sawara
2026年3月23日
ときには恋への招待状
最果タヒ
読み終わった
3日ほど前に8割ほど読んでいたのだが、そこで容量がいっぱいになってしまって少し寝かせて読み終わった。好きなものを語る熱量や揺れ動く感情の激しさと、それに対してできるだけの理性というか外向けであるという自覚を振り絞って書いている文章が好きで、エンタメの感想日誌的作品や、制作日誌的なものが元々好きなので非常に大満足という気持ち。
今回は特に自分が宝塚歌劇の様式美というかお約束の何に惹かれているのかというのを改めて実感できたのでとても良かった。これを読みながら刺さったフレーズが自分の感情に近しいものなのだという腑に落ちた感がすごい。以下、読みながらメモったものを転記(なので正確ではないかもしれない)「人間の感情はなんでもエンタメになる」「美しさが人を救うことを知っている」「人に魅了されるとき、ひたすらにその美しさや完全さに屈服するような感覚になることがある」「正気のまま酔っているような、独特の自制心と品の良さ」などなど。最後の一文、三浦しをんの書評エッセイで、宝塚のことをいつまでも飛び出してくる狂ったびっくり箱的な表現の一文にめちゃくちゃ笑った的なくだりがあったことを思い出した。とんでもなく曖昧な記憶であるが。
個人的に、芸術やエンタメに対し、感動や何やらを正確に言語化することなどできないのだけれども、それをなんとか伝えようとする正確さとのズレやブレこそが好きなものへの情熱なんじゃないかと思ったりする。なのでこういう好きなものを語る本はこれからもどしどし読みたい。