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@bunkobonsuki
2026年3月24日
遅いインターネット
宇野常寛
第三章——21世紀の共同幻想論
本章は吉本隆明を紐解くことから始まる。
吉本隆明は戦後日本を代表する思想家で、彼の著作の中に「幻想」について触れられている部分がある。やがて吉本の思想はコピーライター・糸井重里が受け継がれていく。
モノ消費からコト消費へと移行する社会を、糸井重里は巧妙に適応してみせる。対立する二つの"消費"が市井の人々の中を行き来していることを発見し、彼が運営するサイト「ほぼ日」はECサービスに変貌した。
「二つの"消費"が市井の人々の中を行き来」と書いたが、これはInstagramの映えが該当する。映えのためにモノを買い、映えさせるための行動=コトを消費する。コトもモノも渾然一体となった現代の消費行動。
「何かをしている」という幻想に支配された日本人。そこから脱却するための結論、「遅いインターネット」とは何か?次章でついに明らかになる。
