遅いインターネット

遅いインターネット
遅いインターネット
宇野常寛
幻冬舎
2020年2月1日
33件の記録
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    @bunkobonsuki
    2026年3月24日
    第三章——21世紀の共同幻想論 本章は吉本隆明を紐解くことから始まる。 吉本隆明は戦後日本を代表する思想家で、彼の著作の中に「幻想」について触れられている部分がある。やがて吉本の思想はコピーライター・糸井重里が受け継がれていく。 モノ消費からコト消費へと移行する社会を、糸井重里は巧妙に適応してみせる。対立する二つの"消費"が市井の人々の中を行き来していることを発見し、彼が運営するサイト「ほぼ日」はECサービスに変貌した。 「二つの"消費"が市井の人々の中を行き来」と書いたが、これはInstagramの映えが該当する。映えのためにモノを買い、映えさせるための行動=コトを消費する。コトもモノも渾然一体となった現代の消費行動。 「何かをしている」という幻想に支配された日本人。そこから脱却するための結論、「遅いインターネット」とは何か?次章でついに明らかになる。
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    @bunkobonsuki
    2026年3月24日
    終章——遅いインターネット 本書の第一章から仄めかされてきた「遅いインターネット」の正体は、ウェブマガジンである。 「革新的なSNSとかじゃないの?」と思われた方もいるだろう。しかし、かつて"革新的"とされた各SNSの民度を顧みれば、ウェブマガジンという形態は真っ当な選択である。マガジンは、画面スクロールを伴うSNSに比べて情報が残る。残るからこそ、長く事柄について考えられるのだ。 本書で提示される遅いインターネット論は、速いインターネットと対比する形で論が進められる。 速いインターネット——それは、まるで自転車のペダルを漕ぐごとき回転速度で話題が変わるSNSやニュースサイトを指す。考えるために情報を閲覧していたはずの人々は、いつしか考えないために情報を摂取するようになった。 そうした、考えないためのツールとなったインターネットを「考えるため」の存在に戻す試みが、遅いインターネットなのである。 媒体として「遅いインターネット」はある。 だが、その思想や姿勢は他の媒体でもやれるはずだと私は読みながら思った。インターネットの使い方は個人が操作できる。 インターネットという仮想の車。 速度の調整は、その人の意思にかかっている。
  • ゆき🌸
    ゆき🌸
    @yt0_0kh
    2026年3月24日
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    @bunkobonsuki
    2026年3月24日
    序章——オリンピック破壊計画 まるで、梶井基次郎の『檸檬』の現代バージョンだ。そう思わされる書き出しだった。日本が迎える二度目の東京オリンピック、その象徴である新国立競技場を前に、著者は「こんなものは壊れてしまえばいいのに」と胸の内で考える。 採算の取れないオリンピック事業をするからにはそれ相応の責任とビジョンが必要だ。しかし、2020年の東京オリンピックではそんなものはなかった。誰かが誰かを訴え、国の未来のために国全体で整備を行うというわけでもなく、単なるイベントとして消費しようとする、この国の有り様。 それでも著者は書く。 「茶番が反復される構造を壊す」と。オリンピックで浮き彫りになった、何の意味もない無為な茶番を繰り返してはならない。私はここに強い共感とを覚えた。
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    @bunkobonsuki
    2026年3月24日
    第二章——拡張現実の時代 物語を語られるより、物語を語る方が良い。 人々の間で思想の転換が起こり、人はSNSで自分のことを語り始めた。こうした指摘から本章は始まるのだが、これがこわい。 物語を借りて自己を語る。この手法は、まさに私がnoteでやっていることそのものだからだ。自分で選び取ったことだと考えていたが、実は時代に選ばされていたのではないか——。背筋が凍る。 人は「自分を語る」につれて、自分の行動を狭めてしまった。Googleを活用する時、大抵はGoogleマップで行きたい場所を検索したり、食べログで行き先の飲食店を決めたり、予め行動を決めることにしか使わない。目的地に至るまでの景色を見ることもしなくなった。 拡張現実の嚆矢となったポケモンGOは人々に"景色"を見せる。本来行かないようなところでも、ポケモンGOでポケモンを捕まえるという名目で行動範囲を拡大させた。それでも、ゲームの研究が進んで効率的な動きが定まると、人は元の通りに戻っていく。 人が営む日常を拡張していく試み。遅いインターネットはそうしたものであると著者は言う。その正体は終章まで持ち越されるようだ。
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    @bunkobonsuki
    2026年3月24日
    第一章——民主主義を半分諦めることで、守る 何やら不穏かつニヒリズムな題名だ。 だが、本章の本懐は「守る」ことにある。決して「民主主義なんてくだらねー」というような投げやりな態度ではない。むしろ、著者の思考はその反対を行く。 どうやったら現状の民主主義を発展させられるか? 今の民主主義では「anywhereな人々(どこでも生きていける存在)」と「somewhereな人々(どこかでしか暮らせない人)」の対立は避けられず、選挙では後者が支持した方が勝つ。本書では2016年のドナルド・トランプ当選を例に引いている。まさか、2024年に再び同じようなことか繰り返されるとは。 地域に根ざす人々から見たどこへでも行く人々への悪感情を、民主主義は止めることができない。著者はそんな民主主義を改造・発展することを促す。台湾では政府と市民が激しく意見を交わしたことをきっかけに、インターネット上で議論をするSNSが出てきた。 インターネットで議論をする——現行のSNSでそんなことができるのか。冷笑に近い疑問に著者はこう提唱する。 「いま必要なのはもっと『遅い』インターネットだ。それが、本書の結論だ」
  • 現代の吉本隆明になろうという取組
  • 満を持して糸井重里とほぼ日が出てきた
  • つむぎ
    @booklv02
    2025年11月3日
  • まるで遅れて現れたヒーローのように満を持して吉本隆明が出てきた
  • あんこっち
    あんこっち
    @starmanjr
    2025年10月31日
  • ホ
    @miyuki-785
    2025年10月30日
  • あんこっち
    あんこっち
    @starmanjr
    2025年10月30日
  • あんこっち
    あんこっち
    @starmanjr
    2025年10月29日
  • あんこっち
    あんこっち
    @starmanjr
    2025年10月28日
  • あんこっち
    あんこっち
    @starmanjr
    2025年10月27日
  • あんこっち
    あんこっち
    @starmanjr
    2025年10月26日
    序章読んだけど、宇野さん柘植みたくクーデター考えてるんか
  • あんこっち
    あんこっち
    @starmanjr
    2025年10月24日
  • きざみのり
    @knak55
    2025年9月28日
    日常↔︎非日常と他人の物語↔︎自分の物語の2軸でメディアを分類する時に、今ライブが再注目されているのは、非日常を自分の物語として語ることを自身のアイデンティティとしているからだ、それを可能にしたのがSNSだというのが、最近のライブや現地エンタメの盛り上がりを解釈する上で面白かった。 インターネットポピュリズム政治についてもおなじ様に考えられる。 「自分の日常」を探索し、単なる二元論や他者の意見の乗り変えに止まらない、複雑な世界と感情、自分の考えを解釈する力を取り戻すことで、民主主義を生活に根差したものにする。 これは最近読んだ「スマホ時代の哲学」でも同様のことが語られていたと思う。 吉本隆明の共同幻想論は名前だけ知っていたが、概要を今の時代に即して解説してくれたのも嬉しかった。 今の自分たちがいる現状を捉えた上で、それでも人と人との直のつながりが大事だよね〜とかにならず、メディアとして技術を用いながら、しかし市場ゲームの外側に存在するサービスとして、実験まで進めていく著者は、ここで語られたものを自分の日常として進めていくんだな〜と思った。
  • いずみ
    いずみ
    @moritaizumi
    2025年8月23日
    著者の主張に全面的に納得はできないけれど、自分がどうしてそう思うのかを考える訓練になるのではないかと思う本。
  • いずみ
    いずみ
    @moritaizumi
    2025年7月29日
  • 松田茉莉
    松田茉莉
    @cotomato
    2025年6月4日
    平成は失敗したプロジェクトだった、は耳が痛い。本書は新国立競技場が建設中のコロナ禍前、東京オリンピックが開催前に出版されている。あれから東京オリンピックは延期され、翌年に無観客で開催され、安倍元首相が亡くなり、トランプは二度目の再戦をはたす。インターネットは切り取られたショート動画であふれ、世代を分断する。遅いインターネットで本当に未来を取り戻すことは出来るのだろうか。でも何もしないという選択肢より、走りながら、あるいは書きながら考えてみたい。
  • おふみ
    @ofumino
    2025年5月1日
  • 陽|haru
    陽|haru
    @_haliving
    2025年4月16日
  • yt
    yt
    @yt
    2025年4月2日
    脊髄反射的に消費される今の早いインターネットは問題。 5年、10年と読み続けられる良質な読み物によって、読者を優れた発信者に育てる。 この「遅いインターネット」というサービスも5年くらい続いている。 そろそろ実践の結果が見えてくるんだと思う。 脊髄反射とは人の欲望そのものだから、これに対抗できるのか。 宇野さんの実践者としての力量にも期待しています。 それにしても、箕輪厚介と本つくるのやめたほうがよいとか助言してくる人とか。 恥ずかしいからやめてほしい。 出版業界が変わることにも期待したい。
  • おふね
    おふね
    @ofune
    2025年4月2日
  • tony_musik
    tony_musik
    @tony_musik
    2025年3月9日
    ・「共同幻想論」を用いたSNSプラットフォーム批判が面白い ・コロナ前の東京の雰囲気がパッケージされていてよい ・最終章は良くも悪くも著者の提唱する運動のステイトメント
  • 五日
    五日
    @itkkti_1986
    2025年3月7日
  • かねち
    @hello
    2025年3月7日
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