遅いインターネット

12件の記録
- きざみのり@knak552025年9月28日読み終わった借りてきた日常↔︎非日常と他人の物語↔︎自分の物語の2軸でメディアを分類する時に、今ライブが再注目されているのは、非日常を自分の物語として語ることを自身のアイデンティティとしているからだ、それを可能にしたのがSNSだというのが、最近のライブや現地エンタメの盛り上がりを解釈する上で面白かった。 インターネットポピュリズム政治についてもおなじ様に考えられる。 「自分の日常」を探索し、単なる二元論や他者の意見の乗り変えに止まらない、複雑な世界と感情、自分の考えを解釈する力を取り戻すことで、民主主義を生活に根差したものにする。🧐 これは最近読んだ「スマホ時代の哲学」でも同様のことが語られていたと思う。 吉本隆明の共同幻想論は名前だけ知っていたが、概要を今の時代に即して解説してくれたのも嬉しかった。 今の自分たちがいる現状を捉えた上で、それでも人と人との直のつながりが大事だよね〜とかにならず、メディアとして技術を用いながら、しかし市場ゲームの外側に存在するサービスとして、実験まで進めていく著者は、ここで語られたものを自分の日常として進めていくんだな〜と思った。
- 松田茉莉@cotomato2025年6月4日読み終わった借りてきた平成は失敗したプロジェクトだった、は耳が痛い。本書は新国立競技場が建設中のコロナ禍前、東京オリンピックが開催前に出版されている。あれから東京オリンピックは延期され、翌年に無観客で開催され、安倍元首相が亡くなり、トランプは二度目の再戦をはたす。インターネットは切り取られたショート動画であふれ、世代を分断する。遅いインターネットで本当に未来を取り戻すことは出来るのだろうか。でも何もしないという選択肢より、走りながら、あるいは書きながら考えてみたい。
- yt@yt2025年4月2日読み終わった脊髄反射的に消費される今の早いインターネットは問題。 5年、10年と読み続けられる良質な読み物によって、読者を優れた発信者に育てる。 この「遅いインターネット」というサービスも5年くらい続いている。 そろそろ実践の結果が見えてくるんだと思う。 脊髄反射とは人の欲望そのものだから、これに対抗できるのか。 宇野さんの実践者としての力量にも期待しています。 それにしても、箕輪厚介と本つくるのやめたほうがよいとか助言してくる人とか。 恥ずかしいからやめてほしい。 出版業界が変わることにも期待したい。
- tony_musik@tony_musik2025年3月9日かつて読んだ・「共同幻想論」を用いたSNSプラットフォーム批判が面白い ・コロナ前の東京の雰囲気がパッケージされていてよい ・最終章は良くも悪くも著者の提唱する運動のステイトメント