めとべる "成瀬は天下を取りにいく" 2026年3月24日

成瀬は天下を取りにいく
全体的に非常に読みやすく、スルスルと次へ進む日常物。低カロリーな語り口調である。 群像劇スタイルで、様々な視点から成瀬の人物像を描き出している。 成瀬のキャラ性が面白く、彼女に影響を受け周りの人物の人生にも、プラスな出来事や心象変化が起きる形式が王道。 また、舞台となる膳所の描写が巧い。行ったことも見たことのない土地であっても、この小説を読み終わる頃には自然と、膳所に愛着と懐かしさを感じる。   ただ、天才肌なキャラが自由に動いて、状況を好転させていく形式は、ガリレオ然り、ほかの作品でも摂取可能。そのため、個人的に摂取せずとも足りてる栄養を供給する作品になってしまったのが悔しいところ。 また、大貫という登場人物の考え方が、個人的に私と相容れないタイプであった。倫理的ノイズの影響で、大貫目線の章が私には頗る相性悪く、2周目読むには手が重い。
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