
ユメ
@yumeticmode
2026年2月22日
ヨルガオ殺人事件 下
アンソニー・ホロヴィッツ,
山田蘭
読み終わった
感想
上巻から続く作中作『愚行の代償』は、小さな村に殺人の動機を持ちうる人物が多数、というミステリの王道とも言える展開を見せる。
「わたし」ことスーザンが探偵役を務める現代パートは一人称で物語が進むが、『愚行の代償』は三人称で綴られており、怪しい登場人物たちがこぞって嘘を吐いていることが読者には伝わるようになっている。むろん容疑者らの詳細な心境が明かされることはないので、余計に先が気になり、ページを繰る手が加速した。
アティカス・ピュントが見事に犯人を推理し、物語が現代パートに戻ってからも、作中作の存在がいかに事件の真相に繋がるのか知りたくて一気に読んだ(唯一、犯人からの手紙だけはその醜悪さに身の毛がよだつ思いがし、読み進めるのがしんどかったが)。総じて前作『カササギ殺人事件』に負けず劣らず面白かった。
