
Ellie
@Ellie
2026年3月25日
三体2 黒暗森林 下
上原かおり,
劉慈欣,
大森望,
泊功,
立原透耶
読み終わった
読了
面白かったーーー!!!
希望と、嫌な予感と、恐怖と、絶望と、納得の全てがある。めちゃくちゃ気持ちいい。
暗黒森林理論、宇宙文明の二つの公理、そこから導き出される取るべき最善の手段。
これって宇宙まで話を広げなくても個人の中にある恐怖からくる攻撃性に通じるから、人ごととは思えない。
でも最後にその先にある希望まで見せてくれたところが良かった。
⚠️以下めちゃくちゃネタバレ
「自分たちよりも遥かに文明の発達した星を相手に負けない為には、相手の星を自分たちで攻める必要はない。ただその存在を晒すだけで良い」という真理があまりにも鮮やか。ため息。
この2でここからの目標が裏返るのも面白い。これまでは「いかに三体艦隊を倒すか」だったのが、ここからは「三体文明も存続できないのか」の道を共に模索していく。
これ、地球さえ救われれば三体文明なんてどうでもいいという気持ちにもなれないのは、三体1のゲーム体験があるからだよな。星が太陽に潰される前になんとか救われてほしい。
「呪いで最初から三体世界を狙うべきだった」と言っていたけど、もし実際にそうしていたら、そして三体世界の大元が消滅していたら、帰る星を失くした艦隊はそれこそ死に物狂いで攻めてきただろうし、交渉の材料にも使えなかった。だからこれで良かったんだと思う。ただ、作中にもあったけど、実験のために破壊された星に生物がいなければいいなぁ。
考えてみれば、三体1で地球が三体世界に狙われたのは、信号を受信した相手がたまたま絶滅の危機に瀕した彼らだったからだと思っていたけれど、三体2まで読んでみると、中国が宇宙に発信していたメッセージそのものが自殺行為だったということなんだな。三体世界がもし無かったとしても、遅かれ早かれ別の文明に狙われる運命だった。
三体2で解き明かされた暗黒理論によって、三体1で起こったことの必然性が証明され、伏線が回収された。
三体3がこの先どういう方向性に進むのか全くわからないけど、自分の好みで言えば、この暗黒理論を覆してくれるようなポジティブな展開があると良いなぁ。
