コー
@koobs-books
2026年3月25日
ヴィヨンの妻改版
太宰治
読み終わった
面白かった。
文体とかテンポとか、句点の使い方とか好きだな。
奥さん目線の話も何個かあったけど、太宰が書いてるの忘れるくらいリアリティがあった。
憂鬱、罪悪感、被害者意識、加害者意識みたいなものがひんやりと描写されてるけど、間に空想に走って真逆のことを書いたり、考えたりしてて、ギャグではないのにちょっと笑えるところがある。
本当に文章が上手いなって思った。
男同士のやり取りとか普通に面白い。全然陰気な感じしないし、なんなら快活化何時すらあるから、作中の中の温度差で重たくならない。
親友交歓:嫌なやつ書くの上手いし、嫌なやつに対して何も言えずただ我慢するしかないの共感できる
トカトントン:話のリズムいいがいい。文体とか演出の良さを感じた。短編としても結構好き
父:父親としてダメさ加減がすごい
母:母親を神聖視?終わり方よく分からん
ヴィヨンの妻:夫が金盗んできた妻目線の話。ネガティブ→ポジティブ→ネガティブで落とすのえぐい。静かに残酷。
おさん:妻目線の話。自殺する夫の身勝手さというかしょうもなさを客観的に書いてる感じ。
家庭の幸福:政治家に対する同情→怒り→個人の家庭を守りたいんだろうなという共感と残酷さ
総じて、矛盾する感情とか相反する性質みたいなものを常に感じ取って生きていたのかもしれないな。感じれてしまうがゆえに、治すこともできないからどうしようもないって思ってたのかな?
