阿久津隆 "アブサロム、アブサロム 上 ..." 2026年3月4日

阿久津隆
阿久津隆
@akttkc
2026年3月4日
アブサロム、アブサロム 上 (講談社文芸文庫 フA 2)
コンプソンさんが引き続き無茶苦茶な語りを続けていてぶっ壊れている。読んでいるとチラチラと岡田利規が思い出されるというか大学時代に佐々木敦のというか先生はやはり「さん」だ、佐々木さんの「ポップメディア史」という授業を取っていてときどきゲストがあって岡田利規のというか岡田さんの回もあって、僕は『三月の5日間』でチェルフィッチュを知ってどでかい衝撃を受けたあとだったので岡田さん回は大興奮だった、なので挙手して質問をした、何を聞いたのかは覚えていないが、そして僕の質問によって答えられたことなのかも覚えていないが、そして実際にそれが話されたのかも定かではないし、それがその固有名詞だったかも定かではない、だから完全に僕の作り話である可能性があり、というようなエクスキューズをフォークナーの登場人物たちであればしないわけだが、とにかく僕の記憶によれば岡田さんは僕の挙げた、誰だろうか、誰かよりも、自分はフォークナーの影響を受けている、と話したような記憶があって、不思議と、『野生の棕櫚』でも『サンクチュアリ』でも『死の床に横たわりて』でも思い出していなかったが『アブサロム、アブサロム!』を読んでいるとそれが思い出されて、フォークナーの登場人物たちは空洞みたいだ、物語の容れ物、媒体、そういう感じがあって、空っぽの体に言葉が詰め込まれてそれを放出している、そういう無責任で容量無制限の空虚な容れ物に見えてくる。
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