原っぱレスラー "ビット・プレイヤー" 2026年3月24日

ビット・プレイヤー
ビット・プレイヤー
グレッグ・イーガン,
山岸真
短編集。著者の作品では「白熱光」がめちゃくちゃ好きなのだが、同じ世界線の中編が2本収録されていて、それも面白かった。 牧眞司による解説で、イーガン作品の魅力はその文学的普遍性にある……というような記述があったが、これには私も同意する。 「失われた大陸」はそのまま現代の移民政策の問題についての話であるし、「孤児惑星」は外交問題、というように、SF的な設定や仕掛けとともに人間性そのものへ迫ろうとする作品が多いと感じる。 イーガン自身が、かつて移民政策に関して活動していたということも、この解説を通して知った。 イーガン作品の中に必ず人間讃歌が含まれている。テクノロジーと想像力をかけ合わせたSF作品においては特に、人間への希望を見出していたいと私は思う。
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