
綾鷹
@ayataka
2026年3月25日
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ビル・パーキンス,
児島修
人生を豊かにするお金の使い方についての本。
無意識に過ごすこと、お金に対する漠然とした不安を持つことを止め、望む人生を送るためにどうお金を使うべきかということについて、勉強になった。
特に「人生は経験の合計だ。」「金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれているのだ。」という言葉が印象的だった。
自分も無意識に仕事を優先しがちだが、今後何に価値を置くのか考えるきっかけとなった。
ルール1 「今しかできないこと」に投資する
・ライフエネルギー
・経験の価値を信じる(今味わえる喜びを先送りしない)
・実践: 人生で何を経験したいのかを真剣に考えよう。どれくらいの回数、それを味わいたいだろうか?些細なものでも壮大なものでもいい。タダでも高価でも、チャリティでも快楽主義的なものでもかまわない。とにかく、有意義で思い出に残るものという観点から、一度きりの人生で本当に何がしたいのかを考えてみよう。
ルール2 一刻も早く経験に金を使う
・人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。
・各体験から得られる喜びをポイントで表現する→ 元の経験を思い出すたびに得られる喜びのポイントを加算する
・元の経験から副次的に生まれる経験は、まさに記憶の配当(金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれているのだ。)
・もちろん、老後の備えは必要だ。だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。
・実践: 「早い段階」とは、「今」のことだ。あなたが望む経験のうち、今日、今月、今年中に投資できるものはないだろうか。腰が重いと感じたら、「今」それをしないことのリスクを考えてみよう。
一緒に経験したい誰かのことを思い浮かべてみよう。先延ばしにせず、今その経験をすることで、この人たちと共にどれだけの記憶の配当が得られるかを想像してみよう。
記憶の配当を多く得る方法を積極的に考えてみよう。経験をしている最中にたくさん写真を撮る、その経験を一緒にした人たちとの再会を計画してみる、動画やフォトアルバムを編集してみるなんてどうだろう?
ルール3 ゼロで死ぬ
・多くの人は時間と金をどのように使うかについて十分には考えていない。(無自覚、自動運転モード)
・金と時間の使い方をよく考えて選択していくことは、人生のエネルギーを最大限に活用するための基本
・年を取ると人は金を使わなくなる。
・今の生活の質を犠牲にしてまで、老後に備えすぎるのは、大きな間違いだと言いたい。
・実践:
まだ「ゼロで死ぬ」という考えに心が動かない人は、その心理的な抵抗がどこから来るのかを考えてみよう。
仕事が好きで、毎日職場に行くのが好きな人は、仕事のスケジュールの邪魔にならないかたちで、有意義に金を使える方法を考えてみよう。
ルール4 人生最後の日を意識する
・自分があとどれくらい生きるかを真面目に考えてみることには価値がある
・早死にするリスクは「死亡リスク」、予想よりも長生きする可能性は「長寿リスク」と呼ばれる。
・死亡リスクへの対処は生命保険、長寿リスクは長寿年金で対処する。
・人は死が迫っていないと、合理的な判断ができない。
・自分の推定死亡日までの日数(年数、月数、週数など)をカウントダウンする「Final Countdown(ファイナル・カウントダウン/日本でもダウンロード可、類似アプリも有)」というアプリをすすめる。
・実践:死ぬ前に資産が尽きてしまうことが不安なら、生きている限り一定の収入が保証される、長寿年金などの金融商品に目を向けてみよう。
ルール5 子どもには死ぬ「前」に与える
・まずは子どもたちのための金を取り分け(あなたはその金に手を付けてはいけない)、その後で残った金を自分のために使う。
・たいていの場合、相続のタイミングが遅すぎて、相続人は値打ちのある金の使い方ができない。
・どれくらいの財産を、いつ与えるかを意図的に考え、自分が死ぬ前に与える。
・譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下する。
・「親が財産を分け与えるのは、子どもが26~35 歳のときが最善」と考える。金を適切に扱えるだけ大人になっているし、金がもたらすメリットを十分に享受できるだけの若さもある。
・私たちが子どもに与えられる経験のなかには、一緒に過ごす時間そのものも含まれている。子どもにとって、親と過ごす時間は重要だ。子どもの心のなかにある親との思い出は、良くも悪くも彼らの生涯に影響してくる。
研究によると、幼少期に親から十分な愛情を注がれた人は、成人後も他人と良い関係を築け、薬物中毒になったりうつ病を発症したりする割合が低くなる。
・「金を稼ぐこと」と「大切な人との経験」をトレードオフの関係として定量的にとらえ、自分の時間を最適化する
・かけがえのない機会が次第になくなっていく、という事実を意識しながら経験と金のトレードオフについて考える。
・死後に寄付するのは恐ろしく非効率である。寄付は早ければ早いほどいい。(苦しい暮らしをしていた人たちは、寄付者が他界するまで、寄付の恩恵を受けることはない。)
・実践: 自分が生きているあいだに、子どもに財産を分け与えることを考えよう。何歳のときに、どれくらいの額を与えるべきか、配供者やパートナーとよく話し合おう。必要だと判断したら、すぐにでも行動に移そう。
財産分与や寄付については、事前に専門家にも相談しよう。
ルール6 年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
・私は、若いときにリスクを取ることの価値を大いにじている。だがそれは、そのリスクを取るだけのメリットがある場合に限る。メリットとデメリットをよく比較して判断すべきだ。
・今しかできない経験(価値のあるものだけ)への支出と、将来のための貯蓄の適切なバランスを取る
・この支出と貯蓄のバランスは人生のステージに応じて変化していく
・人生の残り時間によって、今を楽しむことと将来に備えることとのバランスを最適化していこう。
・健康上の問題は年齢が上がるにつれて大きな制約になり、高齢者では最大の制約になる
・年を取れば、健康は低下し、物事への興味も薄れていく。性欲も減退するし、創造性も低下していく。金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していくのだ。
・「金」「健康」「時間」のバランスが人生の満足度を高める。金ではなく、健康と時間を重視すること。それが人生の満足度を上げるコツ
なのである。
・若い頃に健康に投資するほうが、人生全体の充実度は高まる。
・中年期には、金で時間を買う(家事のアウトソーシング等)
・時間は金よりもはるかに希少で有限だ。時間をつくるために金を払う人は、収入に関係なく、人生の満足度を高めることがわかっている。
・実践:現在の自分の健康状態について考えよう。将来、体力が衰えたときには難しい、今しかできない経験にはどのようなものがあるだろうか?
今後の人生の経験を向上させられるような健康を改善する方法を具体的に1つ思い浮かべてみよう。
健康のために食生活を改善する方法を学ぼう。私が自を持っておすすめできるのは、ジョエル・ファーマン著の『Eat to Live』だ。
将来の経験をより楽しむために、身体を動かす機会(ダンスやハイキングなど)を増やそう。
時間不足で経験をする機会を逃しているなら、金で時間を買う具体的な方法を今すぐ検討してみよう。
ルール7 やりたいことの「賞味期限」を意識する
・どんな経験でも、いつか自分にとって人生最後のタイミングがやってくる。私たちが思っているほど先延ばしできない経験は多い。
・死ぬ前に後悔することトップ2① 勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった、② 働きすぎなかったらよかった
・もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある。人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。
・人生の各段階の有限さを意識しやすくするツールとして「タイムバケット」がある。まず、現在をスタート地点にして、予測される人生最後の日をゴール地点にする。
それを、5年または10年の間隔で区切る。区間は、たとえば5年区切りなら「25~29歳」、10年区切りなら「30~39歳」といったものになる。これがやりたいことを入れる「タイムバケット」(時間のバケツ)となる。次に、重要な経験、すなわちあなたが死ぬまでに実現させたいと思っていること(活動やイベント)について考える。私たちは誰でも夢を持って生きている。だが、単に頭で考えているだけではなく、実際にそれをすべて書き出すことが大切だ。リストを作成するときは金について心配する必要はない。
・実践: 人生の残りすべてを期間で区切って計画を立てるのは大変だと感じた場合は、10年区切りのバケツを3個つくり、今後30年間に何がしたいかを考えることから始めてみよう。このリストにはいつでも項目を追加できる。年齢や体力面の問題が制約にならないうちに、早めに計画を立て、やりたいことを実現させていこう。
この章の冒頭で述べたように、私はある日突然、お気に入りの「クマのプーさん」の映画を娘と一緒に観られなくなってしまった。子どもがいる人は、子どもが成長して次の段階に移るまでに一緒に何をしたいかを考えてみよう。今後1、2年のあいだに子どもたちとしたいことは何だろうか?
ルール8 45〜60歳に資産を取り崩し始める
・資産を切り崩すタイミングを見極める
・まず、現在あなたが所有しているすべての資産(自宅、現金、株券、貴重な野球カードのコレクションまで)をリストアップしてみよう。それがあなたの総資産だ。
次に、負償(学資ローン、住宅ローン、自動車ローン)がある場合、これらを合計する。
それを総資産から差し引いたものが純資産になる。
・純資産を「減らすポイント」を明確につくる。私たちは人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみを引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩していくべき
・本書は老後の蓄えとして、「毎年の生活費✕残りの年数」の70%ほどを勧めている。(複利、利息等を考慮)
・資産を減らすポイントは45~60歳。は「いつリタイアすべきか」についてではなく、「いつ稼ぐ以上に使い始めるか」についての説明
・実践: ・老後生活の予定地の物価を考慮して、1年間の生活費を計算しよう。
医師の診断を受け、生物学的年齢と予想寿命を確認しよう。現在と今後の健康状態を把握するために、できる限り詳しく検査を受けよう。
健康状態から判断して、今後、体力の低下によって好きな活動から得られる楽しみが減り始める年齢を予想してみよう。それによって好きな活動はどのような影響を受けるかも考えてみよう。
ルール9 大胆にリスクを取る
・デメリットが極めて小さく(あるいは、失うものが何もなく)、メリットが極めて大きい場合(非対称リスク)、大胆な行動を取らないほうがリスクとなる
・夢に挑戦すべきか迷ったら、判断する基準はあなたの年齢だ。年を取ると、失うものは増える。成功して得られるものも少なくなる。リスクを簡単にとれる時期を生かし切れていない人は多い。その理由はデメリットに目を向けすぎているから。
・大胆に行動するための3つのポイント① あなたがどれくらいリスクを取ろうが、どんな大胆な行動に出ようが、一般的にそれは人生の早い段階が良い、② 行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない、③ 「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべき
・実践: リスクが少ないにもかかわらず、逃しているチャンスがないかを確認しよう。一般的には、リスクを伴う行動は、若いときほどデメリットが少なく、メリットは大きくなる。
あなたを行動から妨げている「恐れ」に目を向けよう。それは合理的なものだろうか、それとも非合理的なものだろうか。不合理な恐れを、夢や目標の障害にしないようにしよう。
人生では、目の前に常に選択肢がある。あなたの選択には、あなたの価値観が反映されている。日々の選択に意識的になろう。より良い人生を生きるために、賢明な選択をしていこう。