
きなこ
@kinako2025
2026年3月25日
四維街一号に暮らす五人
三浦裕子,
楊双子
読み終わった
最高
昭和13年築の日本建築「四維街一号」には謎の多い三十代の大家と4人の女子大学院生が暮らしている。女性専用のシェアハウスだった。
各章には「第一幕、第二幕......」と演劇を見ているように章立てされていて、それぞれの学生の名前が書かれている。その章は名前のある学生が中心のストーリーになっていて、最後の章は「舞台裏」で大家の生い立ちが語られる。彼女がなぜこの建物を「叔母」から相続し、シェアハウスにしようと思ったか。
それぞれの章は読者が登場人物の人となりを知ることができ、大学院生の青春小説かと思いきや、「舞台裏」の章で一気に台湾の歴史と大家の家の重いエピソードが描かれていて胸にずっしりと響く。
台湾の歴史に日本は無関係ではいられない。そういうことも含めて、噛み締めながら読了。作者の楊双子氏の他の小説も読みたくなった。



