DN/HP "緩慢の発見" 2026年3月26日

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2026年3月26日
緩慢の発見
緩慢の発見
シュテン・ナドルニー,
浅井晶子
「ジョンはいまでは、あらゆる種類の本が好きだった。紙は急かすことなく待ってくれる。」 「紙は急かすことなく待ってくれる」とはいえ、本のなかには物語の、あるいは文章自体の推進力というものがあって。それがある物語、文章というのは少なくともわたしにとっては良い文章だし、その推進力が生み出す速さにのって読み進めることには楽しさも感動もあるのだけれど、その速さに遅れないようにページをめくっていると、見落としてしまう意味や、置き去りにしてしまう思索がある気がしてくるのもたしかで。 「ジョンは字を読むことができるが、ひとつひとつの文字のもつ魂を探ることに没頭するほうが好きだ。書かれた文字は永遠のものになる。いつまでも続くものに。ジョンはそれが好きだった。」 ジョン・フランクリンの少年時代を描いた序盤に、この本を読むにあたってのヒントが書かれていたような気がしてきたので、200ページほど戻って、またそのあたりからまた読み返している。ゆっくりと、あえて遅く読む。この本はそうやって読もうと決めたから、そんな読み方もありだろう。
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