休符 "正欲" 2026年3月26日

正欲
正欲
朝井リョウ
最後まで読みました.... 読み進めて行けば行くほど 自分の立っている足場と自分が社会を見ている 視点がグラついてしまって、 いちいち立ち止まりながらよく咀嚼して読んだので すごく疲れました.... 社会を分けるマイノリティとマジョリティの問題 人の触れられたくないところに手を伸ばす行為は 相当の覚悟と時間と労力を伴う だから多くの人は“多数側の岸”からただ眺めて 様子を見ることを選ぶんだなと思います 実際、自分のことで精一杯だし、 田吉のように考えて生きるほうが 圧倒的に楽なんですよね そして、“少数側の岸”に渡った人がすることは 性別の区別のないトイレを設置するとか そんなことじゃないんだということも この小説を読んでよく理解できました 正直、考えても答えは出ません 結末がしっかりと描かれなかったのも 答えが出ることじゃないからだと思います... 帯に書いてあった「読む前の自分には戻れない」 確かに読む前の自分にはもう戻れません。
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