
ジクロロ
@jirowcrew
2026年3月26日

読んでる
だから、私はこの「まえがき」において、本書の全体像を予告することができない。もし、「まえがき」を書きつつある私が、本書の「あとがき」を書くときと、学術的な準位において同一人物であるとしたら、おそらくこの本には書かれる意味がない。
(p.13)
読みはじめる前の自分と
読み終わったあとの自分。
いつも、別人であることを願う。
本を手にとるときは、少なからず
そういった希望を抱いている。
その過程において、何も感じられないのであれば、そこに時間は流れていない。ただ文字だけが、
空間として広がっているだけの状態。
何かを感じるならば、感じているその自分は
もとの自分の皮膚が外殻となりつつあり、
かさかさとむず痒く思うならば、その抜け殻は
愛すべき過去となっている。
願わくば、その抜け殻のポーズが、
振り返りたくないほどのダサさであることを。
"I'm a fuckin' walkin' paradox
—No I'm not"
(『Yonkers』 Tyler, The Creator)




