
amy
@note_1581
2026年3月28日
女の国会
新川帆立
読み終わった
感想
フェミニズム
こういうのが読みたかった~の本
「あの本、読みました?」で取り上げられていて絶対におもしろいだろうなと思ったら本当におもしろかった。
私は日頃から”池井戸潤作品の登場人物が男女逆転した奴が読みたい”と考えていた。女性が企業のなかや政治の場で権力争いや派閥争いをするのが見たい。女vs女で人脈や策略でのし上がるところが見たい。そのなかで立てる義理やあふれる人情が見たい。
そんなときに知った『女の国会』
「女にうまれてごめんなさい」
そんな遺書を残し自殺した国会のマドンナこと”お嬢”。敵対する第一野党の”憤慨おばさん”こと高月が死の真相を探り始めるポリティカルミステリである。
政治の場で女が働くとはどういうことかを微細に描いていて、読みながら怒りにえ、心が削られた。
日本で女性が政治家になるのは新品のドクターマーチンで整備されていない山道を歩くようなものだ。
そんななかで終盤の選挙の場面は胸が熱くなる展開だった。
最後の結末の持っていきかたには批判もあると思う。
ただ私は『教皇選挙』がそうだったように見る側の偏見や規範に爪を食い込ませて、それをばりばりと剥がすようなものだったと考えているし、悲しいかな現時点での日本の政界のことを考えるともっともっと閉塞的だろう。
問題提起でもあり、エンパワメントでもあり、エンタメとして、ミステリとしてもとてもおもしろい本だった。
実写化するなら吉田恵里香脚本でNetflixで1時間×8話でやってください。読んだ人は私と実写化妄想しましょう。


