
つね
@Tsune0723bass
2026年3月28日

若者と労働
濱口桂一郎
読み終わった
■ 雇用の前提(日本 vs 海外)
● 言葉の違い
・海外:Employee=「仕事に就いている人」
・日本:社員=「会社のメンバー」
・海外の「メンバー」=株主・出資者
● 採用の考え方
・海外
→ 欠員が出たときのみ採用
→ 現場が判断
・日本
→ 人事主導・一括採用
■ 雇用制度の違い
● 職務給(ジョブ型)
・仕事に対して賃金が決まる
・スキル・経験ベース
● 職能給(メンバーシップ型)
・人に対して賃金が決まる
・年次・属性ベース
● 海外(ジョブ型)の特徴
・職務記述書で役割が明確
・責任・権限が定義されている
・他人の仕事をする義務はない
● 日本の特徴
・職務が曖昧
・何でもやる前提
・責任範囲が不明確
■ セニョリティルール
・欧米:解雇順序に使用(勤続年数が長いほど守られる)
・日本:賃金決定(年功序列)に使用
■ 日本の変化(1970年代以降)
・職能給へシフト
→ 職務遂行能力(地頭)重視
・結果
・中卒減少
・高卒増加
・ブルー/ホワイトの境界が曖昧
・問題
→ 職業教育が弱体化
→ Fラン文系増加
■ エンプロイアビリティ
● 欧米
・若者失業対策
・職業訓練・実習の機会提供
・企業に助成金
● 日本
・在職者の転職能力として普及
■ デュアルシステム
● ドイツ
・学校+職業訓練の両立
・実務と教育を同時に行う
● 日本版(2003年〜)
厚労省版
・企業でパート雇用+Off-JT
→ 後に教育機関主体に変質
→ 実質「デュアルでなくなる」
文科省版
・インターン的制度
・年間20日程度
■ その他の制度
・ジョブカード
→ 職業訓練の履歴証明
■ 政策の限界
・ジョブ型導入施策は多数実施
→ 実質機能せず
・理由
→ 社会がメンバーシップ型のまま
■ 法制度
・2007年
→ 年齢制限の禁止(努力義務→法規制)
■ 働き方の変化
・1990年代以降
→ 滅私奉公の価値低下
・以前
→ 見返りあり
・現在
→ 見返りなし
■ 日本型成果主義の問題
・欧米の職務給ではない
→
職能資格を無理やり置き換えただけ
・結果
・目標の形骸化
・中高年の賃下げ手段
・原因
→ 職務基準が曖昧
■ 提案:ジョブ型正社員
・雇用期間:無限定
・職務:限定
・時間・場所:限定
→
既存の
・正社員
・非正規
・一般職
すべてを統合
■ 教育改革の問題
・専門高校強化
・職業大学構想
→ 実際は
「職業実践専門課程」追加のみ
→ 矮小化
■ 筆者の主張
・ドイツ型デュアルシステムを推奨(OECDベース)
■ 若者雇用問題の構造
■ 日本型の特徴
・メンバーシップ型
→ 「会社に入る」が前提
・かつて
→ ほぼ全員就職可能
→ 若者雇用問題なし
■ 欧米
・ジョブ型
・スキルがない若者は採用されない
→ 若者が問題の中心
■ 1990年代以降の崩壊
・「入社」システム縮小
→
・非正規
・年長フリーター
増加
■ 政策のミスマッチ
・ジョブ型政策導入
しかし
→ 社会はメンバーシップ型
→ 効果限定
■ メンバーシップ型の崩れ
・ブラック企業
・過度な成果主義
→ 「入れば安定」が崩壊
■ 二極化
● 正社員
・競争激化
・安定性低下
● 非正規
・低賃金
・欧米水準未満
■ 結論
・日本は
「若者問題がなかった社会」から
→
・非正規拡大
・格差固定化
・政策の限界
に直面している
■ 本質まとめ
・制度(ジョブ型)だけ導入しても意味がない
→
・教育
・企業
・社会構造
が揃わないと機能しない