
saeko
@saekyh
2026年3月28日
勉強とはどういう行為で、それによって自分がどう変わるのかについての考え方を示してくれる本。
千葉さん専門のフランス現代思想をもとに、こちらでは「現代思想入門」よりもさらに噛み砕いた形で書いてくれているので、あわせて読むことで理解が深まる感じがしてよかった。
人はみなその環境のノリで生きているバカである。勉強とはそのノリを批判する=ツッコミを入れるアイロニーである。アイロニーを突き詰めようとすると、異なる環境に身を置くことになる。その転回によって見方を変えることがユーモアである。しかし過剰なユーモアは意味飽和のナンセンスを生み出してしまうため、その人の「享楽的こだわり」によって意味を仮固定する。それはまた新しい環境におけるバカになったということである…。
内容全部を咀嚼できていないけどすごく刺激的で、読みながら自分のいろいろな経験を紐づけて考えてしまった。
カフェで隣の席の男の子が「哲学勉強してるやつってみんなキモい」と話してて、純度の高い悪口にシビれたが、哲学というアイロニックな立場で社会のノリを批判するやつらはそれはキモいということなんだ、と震えるほど腹落ちした。
突き詰めていくとナンセンスになってしまうから、意味を決めるのは自分のこだわりなんだ、という話も、なんだかAI隆盛の現代で人間として必要な資質な気がして、さらにシビれた。
