村崎
@mrskntk
2025年2月16日

読まれる覚悟
桜庭一樹
読み終わった
読む前は(厳しいことを書かれているのかもしれない…)と勝手に少しびくびくしていたのですが、桜庭一樹さんの真摯でやさしい語り口に安心させてもらえるような一冊でした。わたしは感想を書くのも好きなので、誤読については考えることもあり…誤読したっていいから好きなように書こう!とかそういうことではないんだけど、でも読み込んだからこそ誤読は起こり得ることもあり(自分で場面をつくりあげてしまうなど)、必ずしもそれはちゃんと読んでいない、ということにはならないんだよなということを思いました。
小説の前では作者も読者も平等という言葉がとくに心に残っています。小説(に限らず)は受け取った時点で読み手のもので、どんなふうに受け取るかはやっぱり読み手のもので、だけど書いたものは作者のもので、そこに書かれていることは同じでも違うことを感じるというのは、たしかに傷がつくことでもあるのかもしれないけど、それでもそうでなくてはならないとも思います。
書くことも読むことも、引き続き真摯におこなっていきたいなあとあらためて思いました!
あと私もイマジナリー読者がつねにいる…(その読者はいつも私が褒めてほしいところを褒め称えてくれる、私にとってたいへん都合のよい読者です…)だけど読者というのは作者にとって都合のいい存在ではないし逆も然りなんだろうと思います(イマジナリー読者とはこの先も共にすると思うけど…笑)
