
みつき
@mitsuki-o
2026年3月21日
給仕の室
中央公論新社
読み終わった
図書館本
文芸
@ 電車
日本近代プレBLってなんだそれは? と思いながら手に取った。編者は中央公論新社となっており、誰かよくわからない方(方々?)による編集付記(p6)に「(前略)本書では編集の便宜上、主に男性作家によって書かれた一九〇〇年代前半の小説作品を『プレBL』という語でまとめていますが、この呼称は、(後略)」云々とプレBLなる語についてごちゃごちゃ書いてあるのだが、読んでもよくわからない。収録されている作品には痛々しいものが多い。室生犀星「お小姓児太郎」(pp135-149)で少年弥吉のお尻に馬刺剣が突き立てられる場面には、読んでいてウッとなってしまった。解説を書いている佐伯順子は「(前略)男どうしの欲望が暴力や放蕩などの反社会的要素と露悪的に結びつくのは(後略)」(p345)とこれまたごちゃごちゃ分析してみせるが、全くピンとこない。そんな格好いいものではなく、ただの虐待ではないか。後半に収録された作品群の方が好みで、特に巻末に収められた山本周五郎「泥棒と若殿」(pp299-341)のほのぼのしんみりとした味わいに救われる。