ジクロロ "映画,わが自由の幻想" 2026年3月28日

ジクロロ
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@jirowcrew
2026年3月28日
映画,わが自由の幻想
映画,わが自由の幻想
ルイス・ブニュエル,
矢島翠
『アンダルシアの犬』 シナリオは、二人(ブニュエルとダリ)が意見一致で採択した、簡単きわまる規則によって、一週間足らずで書きあげられた。合理的、心理的ないし文化的な説明を成り立たせるような発想もイメージも、いっさい、うけいれぬこと。非合理的なるものに向けて、あらゆる戸口を開け放つこと。われわれに衝撃を与えるイメージのみをうけいれ、その理由について、穿鑿しないことーーである。 (『シュルレアリスム 一九二九〜一九三三』p.177) 社会が「合理的、心理的ないし文化的」に息詰まりを感じていたからこそ、反動として「非合理的なるもの」が魅力的に見える時代。合理性よりも非合理性こそに全能性を感じる時代。 「われわれに衝撃を与えるイメージのみをうけいれ、その理由について、穿鑿しないこと」 作成のプロセスが直感的、野性的、暴力的。 だからこそ、あらゆる「説明」と「物語」を拒む、「物自体」的な、暴力的な作品が出来上がる。 『アンダルシアの犬』、その映画こそ見たことはないが、フランシス・ベーコンの絵画を前にしたときのような、眼球だけが映像に釘付けにされ、身動きがとれなくなるような作品なのだろうと思う。
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