
ピエ
@PieTatsu
2026年3月28日
エピクロスの処方箋
夏川草介
読み終わった
おすすめ。
「医師は科学者であり、哲学者でもある」(前作からの引用)という表現が言い得て妙で、強く印象に残っています。
お看取りなど医療現場のリアルを精緻に描写する一方で、医学=科学や哲学についてはあえて語りすぎない。その節度によって、“小説”としての本作の魅力がいっそう引き立っています。
また、たびたび登場する京都の老舗和菓子は、人間が人間を幸せにするためもの、世代を超えて受け継がれていくものの象徴として、物語と見事に調和している点も魅力的です。