エピクロスの処方箋
43件の記録
こはく@nqou-book2025年11月15日読み終わったこれが今年一番好きかな。 シリーズ2作目だけど、前作に負けず劣らずの素晴らしい作品でした。 友人、家族、仕事、人生、そして死。 誰もが通る全ての事象に正面から向き合って、 一緒に答えを考えてくれる稀有な作品。 作品中では敵対するキャラも出てきます。 主人公のマチ先生はもちろん、花垣先生も飛良泉教授も西島先生もそれぞれに信念があり、医者としての矜持と葛藤を見せてくれるから誰も憎めない。 繋がりって大事。 誰かのことを考えるって大事。 誰かのことを大切にするって大事。 語り部は穏やかだけど、秘めたものはめちゃくちゃ熱い素敵な小説でした! 誰かの役に立てるように仕事頑張ろう!!



チャトラビ@beekichi2025年11月9日読み終わった「亡くなる瞬間に手を握って別れの声をかけてやるというのは、テレビドラマでよく見かけるシーンですが、本当に大切なことはそういうことではないと思います。亡くなるまでの時間を、つまり生きている間の時間を、どうやって寄り添いながら積み上げていくか、それが一番大事なんだと私は思っているんです」 「君や、君の家族の努力が足りなかったから、お父さんの病気の発見が遅れたわけじゃない。 誰かの努力によって変えられるほど、世界は脆弱ではないんだ。だけどその理不尽で強固な世界の中でも、我々にできることはたくさんある。降り続く雨を止めることはできないが、傘をさすことはできる。暗くて危険な夜道に、灯をともすこともできる。私が目指しているのは、所詮その程度のことかもしれない」

しましま@simasima_30k2025年11月1日読み終わったERCPに携わったことあるのでめちゃくちゃ面白かった!!スピノザで阿闍梨餅を知ってすっかりハマってしまったので…金平糖も買いに行かなきゃ

- 萌@macmac_03152025年10月27日読み終わった金平糖のようなお話。 生と死の表裏一体であること、「快楽」とは、見守ること、哲学、時間、人間の力 穏やかに頑張って生活しようと脈略なく(きっとマチ先生の言葉が私のどこかの線に触れて)、思ったな。 読み終わるのが惜しかった、愛おしい読書時間でした




おもち@omochi____s2025年10月21日読み終わった「スピノザの診察室」の続編。今回も穏やかなマチ先生がとても素敵で引き込まれる。周囲の医師たちも甥の龍之介もみんな魅力的な人柄であたたかくて心地よい。 死生観や哲学について描かれているけれど難しいわけではなくとても読みやすい。マチ先生のこれからが楽しみ。


- たるたる@miyabi2025年10月18日読み終わった小説医療星4.5@ 自宅「ほかの職業なら働き方を選ぶのは個人の自由かもしれん。しかし医師は違うんや。自由やら権利やら欲しがる人間は、そもそも医者になんぞなったらあかん」 「医者っちゅうのは,特別な仕事やと思うとるんや。命を預かる重大な役割やとか、たゆまざる努力が必要やとか、そういう当たり前の話やない。医者になろうとする人間には、自分の人生を、少なからず犠牲にする覚悟が必要やという話や」 作中での絶対権力者の教授のセリフです。別の人物に、やんわりと今だとそんなセリフはなんちゃらハラスメントになりますよと言われますが、僕は割とこちらの感覚に共感を覚えます。 お医者さんとか学校の先生とかにはそうした資質を求めてしまいます。それこそ時代遅れなのかもしれませんし、そんな重圧を与えるから成り手が減るんだと怒られそうですが、だからこそ聖職だとして尊敬の念を持って接したいとも思います。 もちろん、可能であればワークライフバランスを保っていただきし、過酷な労働や精神負担の分十分に高い給与や余録は得ていただきたいんですが、自分の教育業界もそうですが、自分や自分の家族より患者や子供や学生を優先しないといけない時はあるのが普通だし、そういう人がいないと世の中が回らないんじゃないかなぁと思ったりもします。 さて。それはさておき。 そんなような医師はどうあるべきかという話に、それとは全くの別角度でアプローチしてるのが本作の主人公のマチ先生こと雄町医師です。 天才的な腕を持つ消化器内科医でしたが、病死した妹のまだ小さな息子を引き取るために大学病院を辞め、今は京都の下町の総合病院に勤める内科医です。 彼が老齢の患者たちに寄り添い、看取り医に近いこともしながら過ごす日常に、前出の教授がいる大学病院の医師たちが絡んできます。 マチ先生の迷いながら自分の進む道やあるべき医療を追い求める姿や、患者に寄り添う姿。旧友にして大学病院の敏腕准教授の花垣先生(この先生が実に魅力的で男振りが良いのです)の自信に満ちた姿。引き取られた甥っ子の龍太郎くんの成長。春風のような爽やかさを運ぶ研修医の南先生のまっすぐさ。 そういうのがとても心地よい医療ものの小説です。個人的には今までで一番好きな医療ものです。 ちなみに本作は映画化予定の『スピノザの診察室』の続編です。今作から読んでも問題はないですが、できればそちらからの方がベターです。 追記 これはわかる人だけわかってくれるといいんですが、主人公のマチ先生は『銀河英雄伝説』のヤン・ウェンリーみたいな感じだなとふと思いました。 そしてそう感じると、同居している甥っ子でマチ先生の世話を焼く彼がユリアンのように見えてくるから不思議です。いや。あくまで余談です。




チャトラビ@beekichi2025年10月8日買ったたまたま立ち寄った本屋で遭遇。 しばらくまともに本が読めてなくて そういう時は読まなくてもいいと思ってるけど、この本は読みたくなるし読める気がする。



文音こずむ@ayanekozumu2025年10月7日読み終わったマチ先生の受け答えを咀嚼し飲み込んで今みぞおちの辺りにいる。現役医師の夏川さんがここまで医師の人間味を書いてくれて本当に嬉しい ずっと考え続け、現実を生きてる人は内側から発光してるような温かみがある この本の救われるところは、マチ先生並の力量は無くても思考量を真似できるとこにある

- おさんぽ@yktnsm02142025年10月5日買った読み終わった前作の『スピノザの診察室』に続き、とても素敵な作品。医療や人にできにことの限界を感じながらも、できることはないかを考え続け、患者に向き合う姿に心打たれた。まだまだ続編を見たい。



































