とっても
@jirode
2026年3月29日
悪口ってなんだろう
和泉悠
読み終わった
「悩みがなくていいね」
悪意も屈託もなく、ふとそう言われたとする。
それを褒め言葉として受け取る人もいる。悪口として受け取る人もいる。その境界はどこにあるのか、境界を決めるものは何か。そもそもなぜ悪口は生まれ、なぜ人はそれを面白いと感じ、言わずにはいられないのか——そんなことが書かれた本だった。
言葉は発した側の意図だけでは完結しない。
受け取る側の地図に照らし合わせて、はじめて意味が決まる。
同じ一言が、ある人には日差しで、ある人には棘になる。
「悩みがなくていいね」と言われても、劣等感も優越感も湧かず、家から職場までの道のりにある10本目の電柱のように、ただ静かに受け流せる——そんな人生を歩んでみたいものですな。
ちなみに電柱には、ひとつひとつに識別のための名前が振られている。誰も気に留めないけれど、ちゃんと名前がある。みんなの10本目はどんな名前かな?

