無教養 "母という呪縛 娘という牢獄" 2026年3月29日

無教養
@mukyoyo
2026年3月29日
母という呪縛 娘という牢獄
これを読み終わったら加害者(高橋さん)にかなり同情することになりそうだと思っていました。確かに、母親の言動はひどくよく一人で耐えてきたと思いましたが、事件を起こすまでの当人の言動や犯罪歴など、決して母親との関係性がもたらしたとは言えないような問題もある印象を受けました。 ひどいことをしていた母親であっても、殺されてしまったことは大変可哀想なことです。楽しくガーデニングをしていた姿を想像するといたたまれなくなります。 構成の都合上かもしれないですが、被害者たる母親への申し訳なさ、謝罪は最後に書かれるくらいで、加害者にとっては裁判官や父親など自分を理解してくれた人に対するそれのほうが大きいのかなと思いました。 文庫版に寄せて、高橋さんが自身について「反社会的な行為」と無縁だったと記載してるのにも違和感を覚えました。 ただ、高橋さんは10年という刑期の中で自身と母親のこと、自身の犯してしまった過ちについて考えている途中であり、罪を償うというのは決して簡単なことではないのだなと思いました。 高橋さんは事件後に、父親や先生、同じような境遇を持った人々にこれまで一人で抱え込んでいた苦悩を分かってもらうことで救われました。そして今度は自身が誰かを救いたいと思っておられます。 高橋さんの刑期を終えた後、更生後の人生が良いものとなることを祈るばかりです。
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