
沙南
@tera_37
2026年3月29日
さよならジャバウォック
伊坂幸太郎
「なぜかしら、頭がいろいろな気持ちでいっぱい」
不眠ついでに読了。伊坂幸太郎が大すきだー。
新作が出たら内容も見ずに即購入してしまうのは私の悪い癖。まあ後悔したことはないからいいか。
伊坂作品あるある。読んでいる最中はもやもやしたり、いらいらしたり、感情が大きく揺さぶられる。けれど読み終えると、霧が晴れたあとの青空を見上げたときのような、澄み切った爽快感と充足感でいっぱいになる。どんな結末であろうと。今回もそれ。
抑えられないほどの激昂。ぜんぶ脳の仕組みのせい、ジャバウォックのせい、なにかのせいにできたらどれほど楽だろうか。そうも思ったが、自身の中にある激情を受けとめ、理性的でありたいともがく姿をやさしさと呼ぶのだろうな。つまり、凍朗は最後までやさしい人間だったのだ。怒りと慈愛は表裏一体。そんなことを考えさせられるラストだった。


