傾眠 "新潮 2026年 3月号" 1900年1月1日

傾眠
傾眠
@lowgal04
1900年1月1日
新潮 2026年 3月号
新潮 2026年 3月号
新潮編集部
『盗癖(筒井康隆)』 筒井康隆、名前は何度も見たことがあるけれど読んだことがなく、ずっと気になっていた!まず読んで思ったのは、小川洋子を読んだ時とおなじ、会話の書き方が好み。 万引きを企てるシーン、頭では女学生のような会話なのに実際は主婦という年齢なのも、結局失敗し警察に連絡すると言われたとたん泣いて謝るのも、気味が悪くて腹が立ってきて、面白い。軽薄すぎるだろう。しかも懲りてない。他人事なのであざ笑えてしまうが、実際肉親がやってたらドン引くだろうなあ。 物語の締め方も小賢しくて好き。限りなく悪気を感じない悪意が、最後の最後まで腹立つ。 『ドールの夫たちと他者性(濱野ちひろ)』 "人間と人間でないものの恋愛事情" 自分の隣に実在するセックスロボットで、創作を紡ぐようなものだろうか。オリジナルキャラクターを愛することに近いような気がする。でもその一方で、ただ単純に道具として扱う人もいるらしい。…わからん。自分には分からない世界すぎる。世界って広い。 「人間同士の関係が一方通行じゃないってどうして言える?返事をしてくれるから?それとも、愛情を返してくれると感じさせてくれるから?」 確かになあ…と思った。返事をしてくれていても、別に分かり合えてるとは限らないしなあ。むしろ分かり合えない方が多いのでは、というか、そんな簡単に分かり合えてしまったらつまらなくなって、長く関係が続かないのでは、とも。
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