
torajiro
@torajiro
2026年3月29日
精選日本随筆選集 孤独
宮崎智之
読み終わった
随筆を盛り上げようとする宮崎さんを応援したい気持ちと純粋に面白そうという気持ち半々ぐらいで購入したもの。小説や漫画ではなく随筆のアンソロジーを読むのは初めてだったけどなかなか面白かった。テーマが「孤独」ということで、どんな雰囲気の作品が選ばれているんだろうと思ったが、そうかこれを「孤独」で選ぶんだな、と意外な感じのするものも少なくなかったし、同じテーマでも編者が変われば編まれる作品もまったく変わりそうな「孤独」というテーマの面白さを改めて感じさせてもらったような気もする。特に親を始めとした家族との関わりに関する随筆が多かったのは個人的には意外だったのだけど、愛と孤独は小説においても古今東西を問わない重大テーマなので同じく散文芸術としての随筆でもそこが際立つのは家族にまつわる話なのかもしれない。
元々随筆・エッセイは大好きだけど、アンソロジーでなければ出会わなかったであろう作品や著者もいくつもあって良かった。特に野々上慶一「『山羊の歌』のこと」。中原中也は中学生のときに生まれて初めて買った詩集で、何度も読んできたものだけれど、出版された当時の話や装丁のことなんて想像したこともなかったな、、と反省と驚きと、知れて良かったという気持ちと色々混ざって楽しかった。
