
阿部義彦
@xtc1961ymo
2026年3月29日
私の東京地図
佐多稲子
読み終わった
ちくま文庫3月の新刊。佐多稲子さん、初読みです。大正から昭和においての、生活と人の記録。本当に初めて知る事ばかり、そして時代と共に翻弄されながら生きた人達。料亭の女中、丸善の化粧品売り場の店員、地下活動、何よりも読み応えがあったのが関東大震災の事でした。自分も後に仙台で東日本大震災を経験したので色々と比較して、あの頃は木造建築でしたので今と違い火災の被害が多く沢山の人が焼け死んだのでした、津波の被害はほぼ無かったのだなあ。言葉使いで女性の「そうお」というのが実に痺れます、後に橋本治が女子高生にこの言葉で喋らせてました。素敵な描きぶりで記憶の中であの頃の東京を訪れたと思った。なおちくま文庫では小林信彦さんの同名異本も存在するが、こちらは後書きでは、サトウ・ハチローの『僕の東京地図』から借りて後に佐多稲子さんに同名の本がある事に気づいたそうで、ご勘弁ねがいたいと有りました。人々の生活の記録はこんなにも驚きに満ちて素晴らしい。






