もぐもぐ羊 "異邦人 (エクス・リブリス)" 2026年3月29日

異邦人 (エクス・リブリス)
異邦人 (エクス・リブリス)
クラウディア・ドゥラスタンティ,
栗原俊秀
最初の数頁を読んで人が多すぎて(祖母の母親などややこしい人物が多い)ひとまず訳者あとがきを先に読む。 著者の来歴から移民文学についてなど知りたいことを満たしてくれて大変助かる。 この小説は著者の自伝的小説であるらしく、両親は二人とも聾者で彼女はコーダにあたるのだろうけれど、両親がぶっとんだ人たちで手話を使うことはなく自身のやり方で会話をするので私の知ってるコーダが置かれた環境とは違った境遇で、それについて説明がないのでこれ以上のことはわからない。 「家族」の章を読む限り、機能不全家族というか父親の破壊的な暴力や自己破滅的な行動に振り回されて離婚に至った両親が、その後も一緒に住んだり別に住んでもたまに会ったりしていることなど、一見不可解に見える。 でも母親の「一度も彼を愛したことはないけれど彼にとって自分は唯一の女友達であり似たもの同士である」という言葉に、結婚とはまた別の離婚では切り離せない繋がりが二人にはあるのだと思った。
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