
うに
@uni21
2026年3月30日

読み終わった
@ 自宅
読み終わり。
予備知識無しでタイトルと表紙に惹かれて購入。
読み終わった感想としては、SFってすごく自由だな、といったことを感ずる。
この本は短編集であるが、各話により、視点も、語り口も、時代も、もちろん核となるSF的な設定も異なる。
ある話では明治時代を伝記形式で書いたかと思えば、ある話では現在と今を行き来しながら事件を語る。またある話では手紙によって物語が進行するなど、作者の引き出しの多さ、懐の深さ、そして何より自由な発想力によって、SFという世界を自在に飛び回っているような印象を受けた。
そして、多くの話で主要な要素となるのが百合で、多かれ少なかれ百合心中である。
SFマガジンで百合特集があったのは記憶に新しいが、百合心中とSFが相性のよい理由も、本作を読めばなんとなく納得できるところがあった。
最も相手への強い執着を感じるものは死という一大イベントであり、SFであれば、概念的なものからアクロバティックなものまで、「事実上の死」を多彩な形で扱える。だから相性がいいんだろう。
一番好きだったのは「ひかりより速く、ゆるやかに」
後から調べるた所、本作は年間ベスト的な様々な賞を取っているようだ。
それも納得の作品だと思う。



