
勝村巌
@katsumura
2026年3月30日

絵のある人生
安野光雅
読み終わった
2020年に亡くなった絵本作家、安野光雅が絵画をテーマに、絵を楽しみ、豊かに生きる視点を語った一冊。2003年初版。
「いい絵」とは何か、名画はどのように生まれたのか、画家が何を考えどのように生きたのか、などを著者が自身の画作を経て実感的に感じ取ったことを優しい語り口でわかりやすく記しています。
自身の画作を通して描いているのがすごくいいです。絵の具とはどういうものなのか、とか構図って、ある意味、ウソもつくのに、どういう風に絵に深みを与えるかとか、遠近法ってなんなのかとか、油彩と水彩の違いとか、プロとアマの違いとか、みんながなんとなくぼんやりと考えているけど突き詰めきれない事柄に安野さんなりの視点で答えてくれてます。
絵を志す人はこれを読んでみるのはすごくいいと思います。絵は上手い下手ではない、ということがかなりしっかり書かれています。
素朴派(本の中ではナイーブ派と書かれている)のアンリルソーの素晴らしさを解説しているところなどは白眉です。
そのほかかなり具体的な絵画の技法的な部分もありつつ、佐藤忠良さんとの思い出やゴッホやブリューゲルの興味深い逸話なども織り込まれています。
読みやすくためになる本のお手本みたいな一冊。オススメです。





