手元にある物を栞にする女 "約束された場所で" 2026年3月30日

約束された場所で
地下鉄サリン事件を被害者側のインタビューがアンダーグラウンドで本作はアンダーグラウンド2ともなるオウム信者側のインタビュー。批判している人もいる一方で、本当に犯人はオウムなのかと信じられない人もいる。共通しているのはオウム真理教自体へは疑っていないことと、信者たちの横のつながりをとても大事していることだった。あと簡単に出家している流行りみたいなものも少し怖かった。カルト集団として断罪するのは簡単だけれど、彼らにとってはコミュニティであるし、土足で踏み込むものではないなと。 河合隼雄との対談が興味深かった。 ネガティブなところから出てこない物語ってないんですよね。物語の本当の影とか深みとかを出すのはほとんど全部ネガティブなものなんです。ただそれをどこで総体的な世界と調整していくか、どこで一本の線を引くか、それが大きな問題になると思います。 悪意に基づく殺人で殺される人は数が知れてますが、正義のための殺人ちゅうのはなんといっても大量ですよ。だから良いことをやろうというのは、ものすごいむずかしいことです。それでこのオウムの人たちというのは、やっぱりどうしても、「良いこと」にとりつかれた人ですからねえ。 本物の組織というのは、悪を自分の中に抱えていないと駄目なんです、組織内に。これは家庭でもそうですよ。
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