
乖離
@karu
2026年3月30日
変な家 文庫版
雨穴
読み終わった
ウェブライターの主人公は、知人から奇妙な間取りの家について相談を受ける。
入口の無い小部屋、窓の無い子ども部屋。
調査と憶測を重ねていくうちに、やがてある家族に纏わりつく恐ろしい因習にたどり着く。
私は、あまりのヒットで書店店頭に山と積まれているのをみて、かえって手にとっていなかったひねくれものですが、ようやく読みました。
推理が突飛すぎない?とか、登場人物に全然感情移入できない、とか内心ツッコミつつ読んでいましたが、半分を過ぎたあたりからこれはミステリの入口としてとても親切な良い本だぞと評価を改めました(えらそう)。
今回電子版で読んだのですが、間取りの図や家系図など必要な場面で繰り返し挿入されるので、よくある冒頭の登場人物一覧にいちいち戻る、という手間が全くかからないのが最高! 本格ミステリでも、特に電子版はこれくらい手厚くして欲しい(わがまま)。
また、突飛に思われるほどの飛躍的な推測が重ねられるからこそ、一つの間取りからネット怪談や都市伝説的な怖さ呪術や因習的な怖さ、やがては人間の心の怖さと、恐怖のテイストが次々と変わり、飽きずに読み進めることができます。
まとめると、この本の良いところは、小学生でも楽しむことができる親切さとスリリングさ、ゴシップ的に楽しめる過激さだと感じました。
流行るのが分かる良い小説。


