
No.310
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2024年6月25日

本は読めないものだから心配するな
管啓次郎
読み終わった
詩人の書く文章は独特のリズムが面白く、しかし難解な部分も多いな、というのが率直な感想
タイトルから優しげなエッセイ風のものを想像していたが、言語や旅、翻訳など多数の視点から書かれた硬派で広大な思案書といった趣だった
読んだそばから忘れていくことを肯定してくれるような読書論に励まされる
記憶の頑張りで思考を形成するのではなく常に新鮮な水を通すように本を読み、その流水に削られるがままに思考が形づくられていくのも良いなと思った

