

No.310
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遅読界隈
- 2025年12月20日
砂の女安部公房読み終わった買った卓越した写実表現に満ちていて、非現実的で不条理な設定が現実として迫ってくる感覚があって凄かった。 特に砂の"執拗さ"みたいなもののリアリティはなんなんだ……読んでるだけで口の中がジャリジャリしてくる……。 常に理屈っぽいくせに極限に近づくほど性欲が剥き出しになっていく主人公が非常に気持ち悪くも、人間であるこのと業と滑稽さ感じてに嫌いになれなかった。 順応性が持つ優しさと恐ろしさの両方が書かれていたように思う。 砂の世界が自由の象徴なのだとしたら、自由はあまりに広くあまりに獰猛だと思った。 - 2025年12月14日
水の都庄野潤三読み終わった買った優しい筆致の中に浮かび上がる大阪商人たちの営みが、静かながらも生き生きとして鮮やかで心地いい。 文中に挟まれる手紙のやり取りの美しさと丁寧さに見惚れてしまう。 時候の挨拶一つとっても、こんなに豊かな日本語の表現があるんだなぁ、と感心した。 - 2025年12月14日
- 2025年11月14日
- 2025年10月25日
- 2025年10月25日
月と六ペンスサマセット・モーム,William Somerset Maugham,金原瑞人読み終わった地の文が面白くてどんどん読み進められてしまう。 過去に読んだ翻訳物の中でもダントツにリーダビリティが高い。 始めはストリックランドを本当に嫌な奴だと思っていたが、だんだんと彼の芸術家としての矜持を魅力に思うようになり、(おそらく)満足な最期を迎えられたことに安堵している自分がいた。 芸術の魔力に取り憑かれたまま、未開の地でわりとよくいる変な奴として死ぬ。死んだあとのことなんかどうだっていいのだ。 憧れるけど真似できないよなぁ。 - 2025年8月11日
迷子手帳穂村弘読み終わった - 2025年7月27日
本を読んだことがない32歳がはじめて本を読むかまど,みくのしん読み終わった二人のやり取りが微笑ましくていいな〜なんてヘラヘラしながら読んでいたが、いつの間にかみくのしんさんにつられて泣いたり笑ったりしながら課題の小説を一緒に読んでいた。 みくのしんさんの目を通して読むと知っているはずの小説が初めて読む物語みたいになるし、その世界が彩度を上げて眼前に迫ってくるのですごい。このひとは本を読む才能がありすぎる。 音読しないと読書ができないみくのしんさんが杜子春の修行に付き合ってあげたくて一緒に無言になるところと、その結果当然のように読み進められなくなるところが一番好き。 - 2025年7月21日
族長の秋ガブリエル・ガルシア=マルケス,鼓直読み終わった全編通して奇術じみた文章で難解、でもすごく面白かった。 理解できないのに面白いって何? ずっと鮮烈でやかましくて、ずっと鬱々として寂しい。 語り手が大統領、国民、臣下その他登場人物と次々に交代し、その語り口も独白、回想、会話と滑らかに移り変わって読み手を振り回すので、慣れるまで少し大変だった。 時間軸も空間軸も四方八方に飛び散って、気付けば強い太陽が照りつける道端に放り出されてめちゃくちゃ迷子。 「自然の運行をねじ曲げ、宇宙を破壊することになってもいいから」 ↑とてつもない愛の表現としてあまりに美しくて大好きな一文。 - 2025年7月10日
檸檬(れもん)梶井基次郎読み終わった梶井基次郎の書く文章は、なんとなく度量の広さみたいなものを感じるので好きだ。 気病む中にも明るさがあり、床に伏せる時にも爽やかな希望がある。 表題作の終盤、記憶しているよりもいくぶん派手に売り場を荒らしていてよかった。 いやよくはないが。 - 2025年7月5日
あわいに開かれて小野正嗣読み終わった「人間は重力から逃れられないのだから、生きることはむしる落ちていくことではないのか。古い記憶が上にあり、月日が経過していくうちに、人はどんどん落ちていくのだ。だから思い出すことはむしる上がろうとすることではないのか。」 - 2025年6月22日
百年の孤独ガブリエル・ガルシア=マルケス,鼓直読み終わった知らん街の酒場で居合わせた人の家族の話をいや誰が誰だよと思いながらフンフンと聞いていたらいつの間にか奇天烈な旅路に巻き込まれていた、みたいな感覚で面白かった。 序盤は「これ面白いけど読みきれるのか…?」と不安になっていたが、死に様選手権の様相を呈してきたあたりから猛烈に面白くなってきて一気に駆け抜けてしまった。 解説に書かれていた「早くも十七歳のころにのような物語を書くことを思いついたガルシア=マルケスだが、」という一文でひっくり返った。バケモノすぎる。 - 2025年6月9日
- 2025年6月7日
- 2025年6月5日
ジジイの片づけ沢野ひとし気になる - 2025年6月2日
インド夜想曲 (白水Uブックス 99 海外小説の誘惑)アントニオ・タブッキ,アントーニョ・タブッキ,須賀敦子読みたい - 2025年6月2日
島とクジラと女をめぐる断片アントニオ・タブッキ,須賀敦子読み終わったどの散文からも淡い死の匂いが蜃気楼みたいに立ち上っていてよかった。 アンテール・デ・ケンタルの物語が鮮烈で尾を引いてる。 あと捕鯨規則の項が興味深い。 - 2025年5月26日
台湾文学コレクション1 近未来短篇集姜天陸,林新惠,湖南蟲,蕭熠,賀景濱,黃麗群気になる読みたい - 2025年4月15日
周期律 新装版プリーモ・レーヴィ,竹山博英かつて読んだ図書館本 - 2025年3月30日
九年前の祈り小野正嗣かつて読んだ図書館本
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