ジクロロ "ライプニッツの輝ける7日間" 2026年3月30日

ジクロロ
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@jirowcrew
2026年3月30日
ライプニッツの輝ける7日間
ライプニッツの輝ける7日間
ミヒャエル・ケンペ,
森内薫
(ライプニッツの)その思考体系は文字通り驚くべきものであり、多くの点において今なお現代的で、場合によっては非常に挑発的ですらある。ライプニッツの思想の世界が前提としているのは、ハエも人間と同じように、はるかに低いレベルではあるものの、ある種の意識をもっていることだけにとどまらない。むしろライプニッツによるならば、宇宙の万物が何らかの形でたがいに結びついているのと同じように、人間とハエも、拡散した無限に小さな知覚状態のレベルにおいてたがいに結びついているのだ.....。 (p.52-53) 「微分と積分を類似的に扱う定式表現の基礎を築いた」ライプニッツ、「単純な数個の記号を使って無限小の値の合計を計算でき、無限の値をあたかも有限のように扱うのが可能になる」。 ヒトとショウジョウバエの遺伝子は、機能的に約60%以上が同じであるとされ、基礎的な生命活動の仕組みが共通しているという事実がある。 「無限に小さな知覚状態のレベル」、ここにおける「無限小」を身体の微分としての「遺伝子」としてみると、ライプニッツの生物学的における微分方程式は、「たがいに結びついている」という解を導く。 鳥肌でしかない。 ちなみに、ヒトとハエの遺伝子について、 ヒトの「病気」に関係する遺伝子のうち、70%以上がショウジョウバエにも存在しているという。 ヒトもハエと同じほどに「sick」で「ILL」なのだ。 そして積分したときに、その「病気」の加減が ヒトのほうが救いようがない、 なんてことを言わないライプニッツが好きだ。 「世界はいつだって最善」、 『カンディード』の主人公、そのモデルは ハエにも等しくリスペクトを寄せることで、 その「最善」のモデルに自ら名を連ねる。
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