"塩狩峠" 2026年3月30日

翠
@mdr_33
2026年3月30日
塩狩峠
塩狩峠
三浦綾子
素晴らしい。 これこそ真の小説だ、とわたしは思います。 この小説を読まずして小説を語れるか。 今まで塩狩峠を読んでいなかったのに、小説好きを名乗っていたことが少し恥ずかしい。 わたしは小説の素晴らしさを、美しさを何一つわかっていなかった。 死生観、人生観、信じるものがある人の強さ。 書かれている内容はもちろん素晴らしいが、とにかく小説としての美しさよ。 信夫のような人にはなりたいとは思わないが、ふじ子のような人にはなりたいかも。 信夫の物語でありながら、吉川の物語でもあり、ふじ子の物語でもあり。いろんな角度から考えることのできる小説だった。 私はどのように生きたいか。何を信じて生きるのか。 最後まで信念を貫いた信夫には感服でした。 電車で普通に泣いた。 塩狩峠に出会えて、三浦綾子に出会えてよかった。 あとがきは、物語の余韻に満足いくまで浸ってから読めばよかったなあと、少し後悔。 現実に引き戻されてしまった〜。うう。悔しい。 読み終えた瞬間の、あの心地よく切ない余韻はもう2度と味わうことができないのだよ。
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