
mayu.
@mayu_
2026年3月30日

可哀想な蠅
武田綾乃
読み終わった
だって相手が可哀想だから…作中に何度も出てくる可哀想という言葉。
読み終えた後に苦い余韻を残す4編の短編集。
可哀想だと思わせる様な要素は確かにある。けれどここに出てくる人達には相手の事を可哀想だからと思いながらも、自分の事しか考えていない傲慢さが感じられてザラリとした感情を生む。でも自分が同じような可哀想を感じた事が無いかと言われたらあるからまた心がザワつくのだろうと思う。
姉妹の話「重ね着」が一番好きだった。
"身勝手な同情と純粋な優しさは紙一重"という言葉が印象に残った一冊。


