

mayu.
@mayu_
とにかく本が好き
文庫新刊を楽しみに生きています
月に10冊ペースで読みます
何卒よしなに
- 2025年12月30日
嘘をついたのは、初めてだった講談社MRC編集部読み終わった『嘘をついたのは、初めてだった』という同じ1文から始まる29編のショートショート。同じ言葉から始まるという部分が面白いなと思って手に取った。 テーマが嘘だからなのか苦い終わり方をする話が多い印象。特に印象に残ったのは真下さんの『嘘日記』夏川さんの医療もの『死神の微笑』篠原さんの犬の話『それでも、やっぱり地球はまわる』 作家さんそれぞれに偽りの証言に恋愛関係の嘘、ホラーなど多種多様。 ほんの数ページなのに満足感があるので疲れてるけど少しだけでも読みたい時や時間の合間に読むのにちょうど良い一冊。 - 2025年12月27日
月の立つ林で青山美智子読み終わったポッドキャスト『ツキない話』を共通に緩やかに繋がる連作短編集。 悩んでいる日々のなかでちょっと上手くいく様な気がして気持ちが上向いたのに簡単にいかずに落ち込む事ってあるよね〜と主人公たちの悩みや上手くいかない日常に共感しながら読んだ。 同じ出来事でも捉え方や見え方で違った顔が見えて気づく事がある。所々で繋がって別の顔が見えるのも良かった。ポッドキャストの月の話で心が動いていく優しい一冊。 - 2025年12月24日
シャドウワーク佐野広実読み終わった夫にDVを受けている女性達を受け入れる家でDV被害者たちとの生活を始めた紀子、自分自身もDVを受けている刑事の薫。事件がどうDV被害者達と繋がっていくのか…。 DVというのはずっと付き纏う終わりのない地獄のようなものだなと思った。DV夫は変わらないし、変われない。なぜならどこまでいっても悪いなんて思ってないしむしろこちらが迷惑していると思ってる。それならどうしたらいいとあなたは思いますか?と言われているような気分になった一冊。 - 2025年12月18日
結婚させる家桂望実読み終わった40代以上の結婚相談所で紹介された相手と真剣交際前に1週間豪邸で共に暮らす物語。 あ〜めっちゃ人生!!人生を重ねた分だけの譲れないこれからがあるんだなぁとしみじみ。 40代以上ともなれば高齢の両親がいたり、離婚歴があったりとさまざまな背景がある。 「私っていうものが完成しちゃっている」という言葉に歳を重ねると余計にそうなんだろうなぁと思ったり。今日も無事に終えましたと言えればそれでいいし、誰だって幸せになっていい。という言葉に共感。 お客さんと共に変化していくアドバイザーの姿もとても良かった。 - 2025年12月16日
流血マルチバース五条紀夫読み終わったタイトル通り3つの世界に分岐するマルチバース世界の物語。ミステリー、サバイバル、SFと複雑に絡み合っている世界をこんな風に描いてしまえるのが凄い。読んでいるこちらはあれがあれで、これがこうなったからこうなんだよな…と読み進める程に複雑化していき、混乱しながらも収束に向かう。混乱はするけど読みやすい。著者の作品『私はチクワに殺されます』同様に読み終えた後も本について考えてしまうような一冊だった。 - 2025年12月15日
- 2025年12月14日
- 2025年12月12日
有罪、とAIは告げた中山七里読み終わった『AI裁判官』の"法神"は裁判官のデータと過去の記録を読み込むと判決までを出力する。 その判決が裁判官の出すものと同じだとしたら…。 人は便利で有能な物を手にしてしまったら、どうしても頼りたくなってしまうもの。 だけど心や同情や共感という感情を持たないAIが心を持つ人間を裁くというのはするべきではないと感じた。AIが多様に使われている現在、ちゃんと頭で考えて共存していかなければない。 「裁判官は悩む事から逃げてはいけない」という言葉が印象的だった。 - 2025年12月11日
おとどけものです。尾八原ジュージ,斜線堂有紀,木江恭,櫛木理宇,皮肉屋文庫,芦花公園読み終わったじわりじわりと迫りくる嫌な気持ちと恐怖を味わえる6つのホラー短編集。最初の3作が特に良かった。 中でも斜線堂有紀さんの『カタリナの美しき車輪』は架空のsnsを作って稼働させるなんて実際にありそうな雰囲気があって余計に怖い。 見る為に大切な物を捧げる『かんのさん』も怖いし、『夢見の鳥』のヒトコワも洗脳されていく感じがあって怖すぎる。歯も目も怖い。振り返ると怖いしか言ってない感想になってしまった一冊。 - 2025年12月7日
シュレーディンガーの少女松崎有理読み終わった初読み作家さん。帯にディストピア×少女とあるけどSF感もある6編の短編集。 65歳で絶対に死ぬ世界や太っている人が対象のデスゲーム、数学が悪とされる世界などさまざまな世界が描かれるけど所々に現実味もあって楽しめる。 進化を遂げた未来はなんでもAIで行えて料理は3Dプリンターが用意してくれる。 モラヴェックという共通AIが出てくるのが印象的。 後半にかけてSF感が強くなり、私の知能も追いつかなくなってゆく。読みながら自分も粒子になってブラックホールに飲み込まれる想像をしてしまって怖くなったりした一冊。 - 2025年12月4日
コンビニ兄弟5町田そのこ読み終わったシリーズ5作目 今回はおフェロ店長がどうしてコンビニで働くのか、ミツの過去や家族のお話。 居場所の話は胸にグッときたなぁ。 人の中の居場所が変化してしまった時に不安だったり焦ったりする事を否定しなくても良いという言葉に救われた気持ちになった。 コンビニ兄弟は章の主人公がミツではなく周りの人達なのが好き。テンダネス本当に良いお店だなぁと毎度思う大好きなシリーズ。 - 2025年12月2日
彼女が知らない隣人たちあさのあつこ読み終わった主人公の咏子は反抗期の高校生の長男、顔色を窺う小学生の娘に家庭の事はすべて妻任せの夫の4人家族。パートで働いてる職場での悩みや子供に対する不安が頭を離れない。そんな中で起こる連続爆発事件。 非正規雇用の不安定さや難民問題、ネットヘイトに差別。あらゆる問題が描かれていて、どんな理由があろうとも他人を攻撃して良い理由にはならないと思う。ラストの終わり方に問題の根深さや難しさを強く感じた一冊。 - 2025年11月28日
令和反逆六法新川帆立読み終わった6つの架空のレイワの時代の架空法律を描いた短編集。 人間以外の動物に『命権』を与えて人間と平等にする『動物裁判』が印象的だった。 平等になったら…そうなるよね、怖っとなる。 通販会社の倉庫で働く人達の話『健康なまま死んでくれ』はもはや今の時代でも同じ事になるのではとゾッとする。 現金を持つものが悪とされる法律のある世界もどこかリアル。どれも苦さが残るブラックな感じ。 著者にそういうイメージがなかったから意外だった。さまざまな種類の架空世界が飽きさせない一冊だった。 - 2025年11月26日
恋とか愛とかやさしさなら一穂ミチ読み終わったKindleKindle Unlimited5年付き合っている彼がプロポーズ直後に盗撮して捕る。 衝撃的な出だしからずっと私ならどうするだろうが付き纏う。 相手の気持ちも心の中も完璧になどわかる事はできないのに、なんでこんな事を…に対して自分が納得できる理由を求めてしまうものだよなぁと思いながら読み、被害者について描かれる場面はやるせなさが増して辛い。 啓久に自業自得だからしんどいとか思う権利ないと思える心があるから余計に。最後の方では積み重なったやるせなさが結界して涙が止まらなかった。 読み終えた後もやりきれない重さが残った一冊。 - 2025年11月23日
- 2025年11月18日
あなたにオススメの本谷有希子読み終わった二編の物語に人間というものの内側をまざまざと見せられてる気がして最後まで目が離せない。 「推子のデフォルト」は進化しすぎたデジタルに支配されたディストピア世界。 情報が常に注ぎ込まれていなければ不安で落ち着かない、効率が重視されて個性が排除されていく姿に気づいたら今の世界だってこの先…と考えてしまう。うっすら漂う不気味さと狂気。おかしいと気づいた時にはもう遅いのかもしれない。 「マイ・イベント」は自分優先で困ってる人に嫌がらせしたりして優位を感じる人間。二編それぞれに違う怖さを感じさせる一冊。 - 2025年11月16日
さよならジャバウォック伊坂幸太郎読み終わったKindleあー読み終えてしまった。 夫を殺してしまったところから始まり、脳に住みつくというジャバウォックの存在に『!!』となり、読めども読めども『!?』『!?』『?』が続いていく。 見えそうで見えなくて、もはや誰が言ってることが正しいのか見えてる世界があやふやになってくる不思議な感覚。 一体どうなるの!と思いながらたどり着いた結論にやはり『!!』となって、なるほどなぁーと声が出た。 すべてを知った上でもう一度読みたくなる一冊。 - 2025年11月13日
- 2025年11月12日
愚か者の疾走西尾潤読み終わった前作の感想で「もう少しマモルとタクヤの話を読んでいたかったなぁ」と書いていて、まさかその後の事が描かれた物が読めるとは!!もう感謝しかない。 やっていた事は悪いことなのに悪になりきれない彼らの事を私は嫌いになれない。 あの大きな事件から3年、逃げたその後が描かれる。葛藤を抱きながら前を向くそれぞれの想いに何度も涙をこぼしながら「このまま落ち着いて、生きてくれますように」と読んだ後も願わずにいられない一冊だった。 - 2025年11月10日
川のほとりに立つ者は寺地はるな読み終わった読み始めたら引き込まれてあっという間に読み終えた。 寺地さんの物語はいつもどこかに自分を見つけてしまって苦しくなる。 自分が日常的に行っている事をできない人がいるという事を想像する事はとても難しい事だと思う。 私もきっと何度も失敗する。でもこの作品を読んでそれでも何か理由が…と想像できる人間になりたいと感じた。 鋭い痛みを何度も感じるのに読むのをやめられない一冊。
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