クバ
@nrikni_6ook
2026年3月31日
正欲
朝井リョウ
読み終わった
自分が見ている世界が正しいわけではないけど、間違っているわけでもない。だからこそ共生が難しいんだなと改めて考えさせられた。そして、多様性という言葉を使う側はいつもマジョリティ側の人々だなと気付かされた。
完全に理解し折り合いをつける事は不可だけれど、話し合いという手段を用いて、相手の事を知ることが大切かつ自らにできることだと思った。
小説の中で、初めは全く違う境遇にいる人物達が段々と繋がっていくのが面白く読みいってしまった。
たくさん好きな場面はあるけれど、夏月と佳道がやっと1人で生きていかなくて良くなった時、世の中では間違いとされているものが初めて2人の中で正しくなったと感じた。
感覚が違うもの同士だけで結びつき合う事は不可能だけど、みんながみんな他者を100%理解する事ができない中で『繋がり』を持つ事は心の拠り所になるのだと感じた。


